第43話：メガネ＝トレイ先輩 ページ45
眼鏡＝トレイ先輩の方程式が脳内で成り立った私達はマロンタルトのレシピ本を図書館に返しに行くだろうという目論見の元、彼を待ち伏せ、図書館で会う事に成功。
現在は頭を抱える彼に、寮長の事で詰め寄っている所である。
「オレ達、やっぱ寮長のやり方に納得いかねーんだけど」
「…だろうな。でも、」
「仕方ない？…アンタ小さい頃からずっとそうやってアイツにぺこぺこしてきたわけ？」
「！誰から聞いた？」
『寿限無です』
「違うだろ。チェーニャという奴です」
私の言葉を遮りって告げられたデュースの答えに、トレイ先輩の眉間に皺が寄った。
更にエースがぶつける不満を受け、その皺はどんどん深くなっていく。
…でもまあ、彼の話を聞けばその表情も納得…納得？いや、納得とはいかないが、うーん、まあ少しは頷けるものであった、とは思う。
＿リドル寮長は幼少期から有名な魔法医術士の親の下厳しいルールに縛られて生きてきたらしい。
スケジュールも分刻み、付き合う人間も決められ…、所謂�狷膿騰瓩箸いΔ笋弔世蹐Α�テレビで見た事あるやつだ。
そしてそんな毒親の元で育っていけば、言わずもがな彼の中ではそれが自分の物差しへと成り代わってしまい、それを周囲に奮うようになる。
だってそれがリドル寮長にとっての�狎気靴き瓩覆里世�ら。
…彼は、それしか知らないのだ。
でもさぁ、きっとそれは、
「…今のでよーく分かった。リドル寮長があんななのはアンタのせいだわ」
＿エースのそれは、実に的を射た発言だった。
何だよエース、めっちゃ気が合うじゃん。
私が言いたかったのはつまりそういう事だ。
彼の赤い瞳と目が合えば、どちらともなくニンマリと口角を上げる。
『…私もエースと同意見でえす。第三者が介入しない限りリドル寮長、自分が間違ってるって気付けないっすよ。だって分かんないんだから』
「そーそー。アイツが嫌われて孤立していくの見てるだけ？」
「お、おいお前ら…！」
トレイ先輩の顔がみるみる険しくなっていく。
いやでも分かる、分かるよ！友達に注意すんのって意外に勇気いるよな…歯に青のり付いてるよ、とか。
でもちゃんと教えてあげないと、相手が恥をかかないようにさ。
トレイ先輩が何か言おうと口を開く、瞬間、直ぐ近くからドスドスと大きな足音が聞こえ始めた。
「コラーｯ！君達ｯ！図書室では静かにーｯ！！！」
『いやアンタが一番うるせーよ！！！』
「お前もうるせーわ！！！」
「全員うるせーんだゾ…」
第44話：問題児達の逆襲→←第42話：寿限無寿限無五劫の擦り切れ
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月次 - あ、画力をですね、すみません、主語抜けちゃってました！ (2021年7月18日 15時) (
レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
月次 - 絵、上手いですね！俺にも分けていただけませんか？ (2021年7月18日 15時) (レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - しろぎつねさん» ご指摘ありがとうございます！！！完全に丸の位置反対になってますね！！申し訳ないです！！！読んでくださってありがとうございます！！！！監督生ちゃん気に入ってもらえて良かったです！！！ (2021年4月19日 17時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
しろぎつね(プロフ) - 夢主ちゃんの豪快だけどビビリな性格が可愛くて好きです！面白い小説のご投稿ありがとうございます！ ところで50話の「諦めたら試合終了ですよ」のくだり西●先生ではなく安●先生では無いですか？もしわざとでしたら申し訳ありません^^; (2021年4月15日 0時) (レス) id: 46c2545315 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - そこら辺の水道水さん» そんなに推してもらえてほんとに嬉しいですw書いてて良かったー！と思えますねー！！！いつもありがとう！！！もっと輝けるように頑張りたい！！！！頑張りマッスル！！！！ (2021年3月1日 0時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2021年1月19日 0時
