第33話：ぽ、ぽむふぃおーれ ページ35
「え、なになにAちゃん、もうカリム君と知り合い！？」
『知り合いと言うか…彼のケツの恩人なんですよ私』
「ケツの恩人」
「こら、女の子がそんな事言わない」
そう言って幼子を優しく咎めるママのようにやんわりと叱ってきたトレイ先輩。
その様子はまさしくママofママである。
この人絶対世話焼くの上手いだろ。(確信)
「話を戻すと、あっちのやたらキラキラしいのがポムフィオーレ寮」
「ホワｯ！超可愛い女の子が居るんだゾ！」
「ほ、ホントだ！男子校になのに女が…！」
『まじで！？どこどこどこ！？』ｶﾞﾀｯ
「おま、食いつき過ぎだろ落ち着け！それに男子校に正式入学した奴に女がいる訳ないでしょーが！！」
…そうだ、エースの言葉で思い出したが此処は男子校だ。
故にあの美少女も男…だと…ちくしょう、そこら辺の女より可愛いじゃねえか…。
「Aちゃんもバリ可愛いけどね〜。魔力があれば多分ポムフィオーレだったと思うなあオレ。これはヴィル君が黙ってなさそうだし」
「確かにそうだな、って…ウワサをすれば…」
『？何、』
「見つけたわよ」
カツンと背後から軽快な音がして、振り向くよりも先に誰かの大きな手で肩を掴まれた。
心臓が止まりかけた私の背後を見て、エース達が溢れんばかりに目を見開いている。
…声的に男、だが口調は女性。
グルンと体の向きを強制的に変えさせられれば、桁違いで美人な青年が視界いっぱいに映った。
き、キラキラし過ぎｨ…。
「貴女ねえ、入学したのならアタシに早く言いなさいよ！それに何よそのサイズの合っていない制服は！」
『は、はあ…さーせん…』
「言葉遣い！」
『誠に申し訳ございません！！！』
え、私なんで怒られてんの？？？(大困惑)
混乱のあまり、しばらくあっちへこっちへと視線をさ迷わせていると、目の前の青年をトレイ先輩とケイト先輩が宥め始めてくれた。
若干荒ぶっていた目の前の彼も、そのおかげか落ち着きを取り戻してくれたようである。
「…紹介が遅れたわね。アタシはポムフィオーレ寮の寮長、ヴィル・シェーンハイトよ」
『ぽ、ぽむふぃ…。ど、どーも、A夏目です…』
「知ってるわ。で、急で申し訳ないんだけれど早速私と来てちょうだい」
『何処に？？？(困惑)…ってちょぉ！！？』
いやまだご飯食べてるんですけど！？と、必死の訴えも虚しく、ヴィル先輩は私の腕を掴んでズンズンと歩き出してしまう。後ろから声が聞こえてもお構い無しだ。
話聞かねーなこの人。
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月次 - あ、画力をですね、すみません、主語抜けちゃってました！ (2021年7月18日 15時) (
レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
月次 - 絵、上手いですね！俺にも分けていただけませんか？ (2021年7月18日 15時) (レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - しろぎつねさん» ご指摘ありがとうございます！！！完全に丸の位置反対になってますね！！申し訳ないです！！！読んでくださってありがとうございます！！！！監督生ちゃん気に入ってもらえて良かったです！！！ (2021年4月19日 17時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
しろぎつね(プロフ) - 夢主ちゃんの豪快だけどビビリな性格が可愛くて好きです！面白い小説のご投稿ありがとうございます！ ところで50話の「諦めたら試合終了ですよ」のくだり西●先生ではなく安●先生では無いですか？もしわざとでしたら申し訳ありません^^; (2021年4月15日 0時) (レス) id: 46c2545315 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - そこら辺の水道水さん» そんなに推してもらえてほんとに嬉しいですw書いてて良かったー！と思えますねー！！！いつもありがとう！！！もっと輝けるように頑張りたい！！！！頑張りマッスル！！！！ (2021年3月1日 0時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2021年1月19日 0時
