第31話：シェフは来なかった ページ33
少々ハプニングはあったものの、何とか席を確保した私達は今日初めてのご飯にありつく。
一日遅れで入学した私にとっては初の食堂飯だ。
これがもーー美味いのなんの！！
天才か？？これは是非とも感想を伝えたい。
シェフを呼んでくれ、と指を一つ鳴してみせれば、エースとデュースが呆れたような視線を寄越してきた。
…なんだねその目は。
「…薄々勘づいてはいたけど、お前絶対アホ」
『いきなり失礼過ぎだろ(憤怒)』
「Aは面白いな」
『照れるー！ありが…それは褒められてるんだよね？あれ？』
「褒めてる褒めてる(棒)」
ホントに褒めてんのかよ。
文句の一つくらい言ってやろうかと口を開くが、声を出す前にエースにハンバーグを突っ込まれてしまった。口の中でじゅわりと肉汁が広がる。
…しゃーねー、このハンバーグの美味さに免じて目を瞑ってやろう。(チョロい)
『…そういや、さっきの人達リボンの色が二人のやつと一緒だったね』
「ああ…きっとハーツラビュルの人だったんだろう。同じ寮の人間として恥ずかしいが…」
「寮といえば、お前達の寮は今朝見たけど…他の寮ってどんなのなんだゾ？」
「んー…それは、」
「学園のメインストリートに�爛哀譟璽函Ε札屮鶚瓩寮仭�が立ってたじゃん？」
＿あの七人に倣って、この学園には七つの寮があるんだよ。
輪の外から突然聞こえてきた声に、私達はバｯと同時に顔を向けた。
いつの間にかそこに立っていたのは、今朝会ったケイト先輩、と…緑色の髪の青年。
この人も先輩だろうか？
「やっほーAちゃん達。今朝ぶり〜！」
『ケイト先輩…と？』
「ん、あぁ悪い。俺はトレイ・クローバー。ケイトと同じくハーツラビュルの3年だ。君は確かオンボロ…ｺﾞﾎﾝ、使われていなかった寮の監督生になった…」
『誤魔化しきれてなくて草』
顔を顰めるエースを他所に、愛想の良い笑みを浮かべて隣に座ってきたトレイ先輩とケイト先輩。
詰まる距離に困惑するも、向こうはお構い無しだ。
もう肩と肩の距離0センチだかんな。
「まーまー、せっかく知り合えたんだし仲良くしよ！とりまアドレス交換で〜！」
『あ、すんません私スマホ持ってないっす』
「え！？マジで！？やば、天然記念物並にレアじゃん…じゃあじゃあ、今度けー君とスマホ選びデートとかしない？」
「ケイト、新入生が引いてるから程々にな」
うちのが悪いな、と眉を下げて笑うトレイ先輩に、心臓がギュンｯと音を立てた。
ハーツラビュルに5000兆点…。
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月次 - あ、画力をですね、すみません、主語抜けちゃってました！ (2021年7月18日 15時) (
レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
月次 - 絵、上手いですね！俺にも分けていただけませんか？ (2021年7月18日 15時) (レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - しろぎつねさん» ご指摘ありがとうございます！！！完全に丸の位置反対になってますね！！申し訳ないです！！！読んでくださってありがとうございます！！！！監督生ちゃん気に入ってもらえて良かったです！！！ (2021年4月19日 17時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
しろぎつね(プロフ) - 夢主ちゃんの豪快だけどビビリな性格が可愛くて好きです！面白い小説のご投稿ありがとうございます！ ところで50話の「諦めたら試合終了ですよ」のくだり西●先生ではなく安●先生では無いですか？もしわざとでしたら申し訳ありません^^; (2021年4月15日 0時) (レス) id: 46c2545315 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - そこら辺の水道水さん» そんなに推してもらえてほんとに嬉しいですw書いてて良かったー！と思えますねー！！！いつもありがとう！！！もっと輝けるように頑張りたい！！！！頑張りマッスル！！！！ (2021年3月1日 0時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2021年1月19日 0時
