第1話：非常事態のセクハラはノーカン ページ3
「皆伏せてｯ！」
「うわあ！尻に火がｯ！」
「このままでは学園が火の海です！誰かあの狸を捕まえてください！！」
辺りにどんどん燃え広がる青い炎と、パニくる人々。
クロウリーさんなんてもう顔が真っ青だし、対する炎を放った張本人は愉快そうに笑いながら走り回っていた。
…うーん、まさにカオス。
その上、クロウリーさんが狸を捕まえるよう必死に呼び掛けるも「お前がやれよ」だの「何でアタシが」だの…誰もなかなか動こうとしないのだ。
この人の人脈クソかよ…しゃーない、ここは一つ、私があの狸を捕まえてやろうじゃないか！
やる気MAXオリックス。腕捲りをしたところで、褐色肌の少年が勢い良く目の前に飛び出してきた。
「なあｯ！俺の尻の火を消してくれないか！！」
『え…あ、えｯ、どうすればいいのこれ？え、やばいどうしよう尻が燃えてる！！？』
「あｯ！コラ君！火に触れるんじゃない！魔力も無いのに危ないだろう！！」
此方に近付いてきたケツ燃えボーイ(仮)の尻をなんとか救わねば！と。どうにか火を消そうと手を伸ばせば近くに居た赤髪の人に怒られてしまった。
いや、だってだって！ヤバイってコレ！
夢の中と言えど、人の尻が燃えてるのは見たくないんだけどォ！？
ワタワタと彼と二人慌てるも、赤髪の人は特に助けてくれる素振りもなく。彼は胸元から、ペン状の物を取り出し直ぐに背を向けてしまった。
嘘過ぎない？助けてくんないのかよ！
「ハァ…カリム、火は自分で消すんだ！いいね？僕はあの狸を捕獲してくるよ！」
「そんなぁ！あちっ…！」
『とととりあえず！鎮火！鎮火せねば！！』
今は彼の尻最優先。手こずりながらも身に纏っていた黒いローブをバｯと脱ぎ、火がついた箇所へと急いで被せる。
暫くバサバサとローブをばたつかせていれば…勢いよく燃え盛っていた炎は徐々に小さくなっていった。
はー、良かった！マジ焦ったぜ…これで彼の尻の平和は保たれた訳だが…セクハラ？いやいや、これは緊急事態だから！ノーカンだノーカン！
「いやぁ、ありがとな！お礼に今夜宴で、も…」
『？え、何？』
クルリと此方を向いた彼。
パｯと人懐っこい笑みを浮かべた次の瞬間、それはピシリと音を立て、そのまま石化してしまった。
彼の前で手をひらつかせるも、ピクリとも動く様子はない。
ど、どうしたんだよ。
てか、何だか周りの人達も固まって…
「あ、貴方…」
『え？』
「お、おお女！？貴方、女の子ですか！？」
…え？(困惑)
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月次 - あ、画力をですね、すみません、主語抜けちゃってました！ (2021年7月18日 15時) (
レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
月次 - 絵、上手いですね！俺にも分けていただけませんか？ (2021年7月18日 15時) (レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - しろぎつねさん» ご指摘ありがとうございます！！！完全に丸の位置反対になってますね！！申し訳ないです！！！読んでくださってありがとうございます！！！！監督生ちゃん気に入ってもらえて良かったです！！！ (2021年4月19日 17時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
しろぎつね(プロフ) - 夢主ちゃんの豪快だけどビビリな性格が可愛くて好きです！面白い小説のご投稿ありがとうございます！ ところで50話の「諦めたら試合終了ですよ」のくだり西●先生ではなく安●先生では無いですか？もしわざとでしたら申し訳ありません^^; (2021年4月15日 0時) (レス) id: 46c2545315 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - そこら辺の水道水さん» そんなに推してもらえてほんとに嬉しいですw書いてて良かったー！と思えますねー！！！いつもありがとう！！！もっと輝けるように頑張りたい！！！！頑張りマッスル！！！！ (2021年3月1日 0時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2021年1月19日 0時
