第16話：今度はスペードだった ページ18
『あ！グリム！丁度良かったそいつ捕まえてｯ！』
「ふなｯ！コイツ朝の奴じゃねえか！」
「げげ」
偶然廊下で遭遇したグリムも混じえ、逃亡を図るハート野郎の背中を必死に追い掛ける。
一瞬速度が落ちたが…直ぐに持ち直されてしまった。
くそう、逃がしてたまるか！
『そこの暴走機関車ー速やかに止まりなさーい。さもなくばアルゼンチンバックブリーカーの刑でえす！』
「何その刑！？つーか別にいーじゃんそっちで適当にやっといてよ！」
『はいもうこれは死刑でFA…ア、そこの人ｯ！そいつ捕まえてｯ！！！』
私達の数メートル先。何やら鏡へと向かって歩いていた(？)一人の青年に、手を振りながらも必死に呼び掛ける。
頼む気付いてくれ！その荒ぶるハート野郎を止められるのはもうお前しかいないんだ…ｯ！
「どいたどいたｯ！」
『ワーｯ頼むよ頼む捕まえてｯ！』
「えｯ！？あ、えぇっと…ｯええい！何でもいいから、出でよｯ！重たい物ｯ！」
「ｯ！？ぐえぇっ！！」
此方に気付いた彼が胸元のポケットからペンらしき物を取り出し、それを振った瞬間。突如として現れた大釜がハート野郎の頭上に落ち、ゴンｯ！と鈍い音がその場に響き渡った。
意外と殺人的なえげつない方法で驚いたが…すげえなその魔法ドリフで大活躍すんじゃん！(無理)
…とまあ、そんな事はさておき。
無事ハート野郎を捕獲出来たのだ。グリムは床で潰れている彼を見下ろして爆笑してるし、釜を出した当の本人は「まさか大釜が出るとは…」と冷静に呟いていた。
うーん、さてはこの人…面白いな？(確信)
『いやァ助かったよ、ありがとね』
「お、女の子…！いや、役に立てたなら…その…」
『可愛いかよ』
「え？」
「いたた…窓拭き100枚くらい良いじゃんかよ…」
頭を擦りながら身体を起こしたハート野郎に視線をやりながら「一体何があったんだ」と、首を傾げる青年に罰の要因を端的に説明してやる。
すると彼は�爛哀譟璽函Ε札屮鶚瓩寮仭�に傷を付けたのかと、驚いたように目を見開いた。
そして今度は私が首を傾げる番である。
だってまたしても出たよ�爛哀譟璽函Ε札屮鶚瓠�
めっちゃ気になるんだけど！
「つーか、お前誰？」
「僕はデュース・スペード。クラスメイトの顔くらい覚えたらどうだ？それに罰を女の子に押し付けるなんて…えーっと、」
「お前も覚えてねーじゃん…ったく、分かったよ」
ほら行こうぜ、とエースに肩をポンと叩かれ…ようやく気付いた。
＿グリムどこ行った？
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月次 - あ、画力をですね、すみません、主語抜けちゃってました！ (2021年7月18日 15時) (
レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
月次 - 絵、上手いですね！俺にも分けていただけませんか？ (2021年7月18日 15時) (レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - しろぎつねさん» ご指摘ありがとうございます！！！完全に丸の位置反対になってますね！！申し訳ないです！！！読んでくださってありがとうございます！！！！監督生ちゃん気に入ってもらえて良かったです！！！ (2021年4月19日 17時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
しろぎつね(プロフ) - 夢主ちゃんの豪快だけどビビリな性格が可愛くて好きです！面白い小説のご投稿ありがとうございます！ ところで50話の「諦めたら試合終了ですよ」のくだり西●先生ではなく安●先生では無いですか？もしわざとでしたら申し訳ありません^^; (2021年4月15日 0時) (レス) id: 46c2545315 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - そこら辺の水道水さん» そんなに推してもらえてほんとに嬉しいですw書いてて良かったー！と思えますねー！！！いつもありがとう！！！もっと輝けるように頑張りたい！！！！頑張りマッスル！！！！ (2021年3月1日 0時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2021年1月19日 0時
