第26話：どぎついプレイ ページ28
未だに太鼓の達人よろしく、ドンドコ音が聞こえる玄関の方へとバイブレーションしながらも着実に近付いていく。(絶望)
既に私のSAN値はピンチ。
心の拠りはせめてもと脇に抱えてきたお守り代わりのグリムのみだ。
…既に(チビる)覚悟は決めた。
目をギュｯと瞑りつつ、勢いのままに扉を蹴り開ければ「うわｯ！」と驚いた声が夜闇に響き…。
目を開けた先には幽霊…ではなく、立っていたのは何やら見覚えのある首輪を付けたエースだった。
「おまｯ、危ねえよ勢い良過ぎ！！」
『あ、ごめ…って、え？何その首輪？エースの寮大丈夫？初っ端からトばしすぎじゃね？？？』
「別にそういうプレイじゃねーんだわ」
「何があったんだゾ？」
腕の中からひょっこりと顔を出したグリムが尋ねると何か思い出したのだろうか、苛立ちを隠そうともせずに顔を歪める彼。
そして極めつけには「今日からオンボロ寮生になる」と…。
うーん、江戸川意味がわからんぽ…。
「とりあえず中に入れてよ」
『いいけど、そ、その前にトイレ着いてきてくんない…』
恥を忍んで頭を下げると、頭上からハ？と素っ頓狂な声が落ちてきた。
呆れた様に溜息を吐かれたのは言うまでもないだろう。
＿＿
＿
彼の家出…寮出の原因は、寮長のタルトを盗み食いしたのがバレ、首輪を嵌められた事だと判明。
しかも話を聞く限り、寮長に何の謝罪もなく寮を飛び出したらしい。
食べ物の恨みは恐ろしいのだ。
しかも謝罪も無しとは…私だったら骨粉にして海に撒いてたね。
「たかがタルトを盗み食いしただけで魔法封じされるのはおかしくね？3ホールもあるんだよ！？」
「そんなにあったならパーティ用か誰かの誕生日用かもしれねーんだゾ」
『あーあ、これはやっちまったな』
「…んだよ。俺、Aなら絶対に寮長が横暴だって言ってくれると思ってたんだけど？」
ジトり此方に向けられたその目に、わざとらしく肩を竦めて応えてみせれば、ちぇっと、小さな舌打ちをプレゼントされる。
「…わーったよ謝ればいいんでしょ謝れば！その代わりAも一緒に来いよな！俺もトイレ着いてってやったんだから！」
『げ、それは、』
って事で、この話は終わり！
此方が反論を述べる前に話を早々と切り上げた彼は、どこで寝ればいい？と、既に立ち上がっており。
…これ以上話を続ける気は無いらしい。
「あ、もしかしてAチャン一人で寝れない感じ？俺が一緒に寝てやろうか」
『え！』
「…いや嬉しそうにすんなし…」
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月次 - あ、画力をですね、すみません、主語抜けちゃってました！ (2021年7月18日 15時) (
レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
月次 - 絵、上手いですね！俺にも分けていただけませんか？ (2021年7月18日 15時) (レス) id: 34cc41e784 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - しろぎつねさん» ご指摘ありがとうございます！！！完全に丸の位置反対になってますね！！申し訳ないです！！！読んでくださってありがとうございます！！！！監督生ちゃん気に入ってもらえて良かったです！！！ (2021年4月19日 17時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
しろぎつね(プロフ) - 夢主ちゃんの豪快だけどビビリな性格が可愛くて好きです！面白い小説のご投稿ありがとうございます！ ところで50話の「諦めたら試合終了ですよ」のくだり西●先生ではなく安●先生では無いですか？もしわざとでしたら申し訳ありません^^; (2021年4月15日 0時) (レス) id: 46c2545315 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - そこら辺の水道水さん» そんなに推してもらえてほんとに嬉しいですw書いてて良かったー！と思えますねー！！！いつもありがとう！！！もっと輝けるように頑張りたい！！！！頑張りマッスル！！！！ (2021年3月1日 0時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2021年1月19日 0時
