第232話：全ては... ページ33
...まるで、自分の死を何とでもない風に。当たり前のようにさらｯと、そう口にした彼に思わず動きを止める。
…どこかでは、何となく分かっていたけれども。
やはり、この事実は受け入れたくないものなのだ。
「何を驚いてるのですか。当たり前でしょう、私は彼であり、彼もまた私((『いやそれはもういいわ！！てか、え、今更だけど私は師範を殺す為に今まで頑張って来たって事すか！？』
まあ、そうなりますよね、と。
若干バツが悪そうに目を伏せた彼を見て、暫し呆気にとられてしまう。
だって、私は上弦の零を討てと。
アンタに言われたから...令和に帰る為にも、鬼と戦って、常中も習得して、鍛錬もして...でも、
結局それは全て…、
『ｯ、他に、他に方法は無いんですか！！師範が死ななくて済む方法！！！』
「そんなものは無いです。あったらとっくに実行してます。それに私は元々死ぬ覚悟ですし、何より....鬼となってまで生き永らえたくはない」
『でもｯ』
「A。何の為に態々お前を鍛え上げ、此処に連れて来たと思ってるのですか」
淀む言葉は呆気なくもピシャリと遮られて...、私の口もキュｯと締まる。
グルグルと迷走する思考に、言葉が追い付かないのだ。でも、とか、だってとか...そんな言葉しか、今の私からは出てこない。
「...お前も分かるでしょう。あんなものを野放しにしてはいけない事が。もうあれは何人も人を喰っているのですよ」
『上弦の零を倒す事には躊躇はないですけどｯ、師範が死ぬなら話は別です！シンプルに嫌ですよ！己の師を自らの手で殺すなんて…！』
「あれに通用するのは彼岸の呼吸だけなんです。他の呼吸じゃ到底及ばない。お前しか居ないのですよ。」
『...ｯていうか、何で私なんですか！他にも探せば絶対居たでしょ呼吸の適応者！何で態々令和に来てまで...いやそもそもどうやって令和に来たんですか！』
「...時を操る血鬼術ですよ」
『そーですか血鬼術...え』(遅い)
＿血鬼術？
「...私も、何らかの影響で少なからず血鬼術が使えるんです。上弦の零と同じ血鬼術が。...分離したすぐ後、上弦の零が私を殺そうとして動いた時に、血鬼術が無意識に発動しまして。
...気付いたら、お前の居る時代に居ました」
『...そこで、私を？』
「そうですね。お前がまだ...7つの時でした。見た時にすぐ分かったんです。この子が彼岸の呼吸の適応者であると」
だから、私はこの手でお前を鍛え上げた。
全ては...私を終わらせる為に。
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あまいろ(プロフ) - ソーダ錫さん» あれ、分かっちゃいました！？すげえ！そうです細かい所何個か修正したんですよ！！そんなに！！読み込んでくれてるんですか！！うおん！！！感謝カンゲキ雨嵐！！！あざます！！！これは嬉し過ぎる (2021年3月6日 23時) (
レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ錫(プロフ) - これ何個か細かいところ修正しましたね・・・？この作品ガチ勢の私にはわかりますよ、えぇ。超すこ。 (2021年3月5日 22時) (レス) id: 10b66fbb96 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - 蓮さん» 土下座ボーイ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ (2020年1月14日 23時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - 土下座ボーイ！！！！ (2020年1月14日 1時) (レス) id: 0d8aed718b (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - セブンス・エイカンさん» コメントありがとうございますーー！！！獪岳またの名を土下座ボーイが登場しましたね！！！！！面白いと言って貰えてめちゃんこ嬉しいです！！！私も好きです愛してますこれからもよろしくね。 (2020年1月13日 13時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2019年11月4日 7時
