第212話：全集中･柱の視線 ページ13
「おいおいその辺にしとけよ。そろそろお館様がいらっしゃるだろーが」
「何だ宇髄。お前はコイツの肩を持つのか」
「肩を持つというか…被害者はどちらかと言うと夏目の方なんだよなー…ほら煉獄も離れた離れた」
「む！何故だ！」
「お前がド派手にぶっ飛んだ奴だからだわ！」
宇髄さんのその一声により、意外と長引いた言い争いにようやく終止符が打たれた。
とは言っても、ただただ私が言われもない事をネチネチと並べ立てられただけなのだが…。
依然納得がいかない。
何故批判されるのが私の方なのだろうか。(根に持つ)
「第一、何故階級の低いこの女がここに居るのだ。
コイツがお館様にお目にかかるなどまだ1万年程足らん筈だが」
『足りな過ぎてわろた』
「え、えっと、さっきしのぶちゃん達が話してたの聞いてたのだけれど、何か報告があるって…」
「おう、この前の任務の報告があんだよ。それはそれは重大な報告がなァ」
「宇髄さん、それはお館様にAさんが直接報告しなければならない程重大な報告なのですか？」
「そりゃあもう、ド派手にな」
グルン、と此方に向けられた柱の全視線に背筋がピシｯと伸びた。
不思議そうな目、怪訝そうな目、私よりも涙腺ガバガバな目、若干面白がってるような目…などなど。
それぞれの視線に込められたものはバラバラである。
まあ言わずもがな最後の視線は宇髄さんのものなのだが…他人事だと思って完全に面白がってやがるな。
ジトーｯと睨んでみるも、当の彼は悪びれた様子もなく愉快そうにその口角を上げる始末で。
大人の余裕ってか？腹立つわぁ…。
文句の一つでも言ってやろう。
そう思って口を開こうとしたら、
「おいおい、こりゃ何の騒ぎだァ？」
「不死川か！遅かったな！」
「…あ゛？何でコイツが此処にいやがる。また裁判かィ？」
『既に問題児扱い…だと…(絶望)』
不死川、と呼ばれたその傷だらけの男は忘れるはずがない、禰豆子ちゃんに刀をぶっ刺し、私の胸倉を掴み、地面に叩きつけ、挙句の果てに殴ってきた野郎だ。
そして今もこの扱いである。
顔が怖いので特に文句は言わないが…囁かな反撃として顔だけでも顰めておこう。(チキン)
「…んだよその顔はァ」
『べ、別に…』
「別にって事ァねーだろ？不満そうな顔してんじゃねえか。オラ、文句あんなら言ってみろォ」
『顔が怖い』
「あ゛ぁ゛！？」
おもっくそガン飛ばしてきた彼に胸倉を掴まれる寸前。
「お館様のお成りです」と、凛とした声が響いた。
第213話：言葉に詰まる→←第211話：風当たりがサイクロン
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あまいろ(プロフ) - ソーダ錫さん» あれ、分かっちゃいました！？すげえ！そうです細かい所何個か修正したんですよ！！そんなに！！読み込んでくれてるんですか！！うおん！！！感謝カンゲキ雨嵐！！！あざます！！！これは嬉し過ぎる (2021年3月6日 23時) (
レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ錫(プロフ) - これ何個か細かいところ修正しましたね・・・？この作品ガチ勢の私にはわかりますよ、えぇ。超すこ。 (2021年3月5日 22時) (レス) id: 10b66fbb96 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - 蓮さん» 土下座ボーイ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ (2020年1月14日 23時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - 土下座ボーイ！！！！ (2020年1月14日 1時) (レス) id: 0d8aed718b (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - セブンス・エイカンさん» コメントありがとうございますーー！！！獪岳またの名を土下座ボーイが登場しましたね！！！！！面白いと言って貰えてめちゃんこ嬉しいです！！！私も好きです愛してますこれからもよろしくね。 (2020年1月13日 13時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2019年11月4日 7時
