第163話：女は化ける ページ14
遊郭に行く前に色々と準備があるそうなので、一度、藤の花の家紋の家に寄らせてもらう事になったのだが…、これは一体どういう事なのだろうか。
『あの…何でお化粧してるんですか？』
「音柱様に言われましてねえ。女の子の準備には時間が掛かるからすぐに支度を、と」
支度？何の？？？
遊郭に行くのに支度もクソもあるのか？？？
頭にはてなマークを量産しつつ、とりあえず大人しくされるがままになる。
しかし聞いて驚け(？)。
今回のこれが私にとって初めての化粧なのだ。
まさか大正で初めて経験するとは夢にも思わなかったが…下手に動くことは愚か、瞬きするのも申し訳なくなってしまう。
ってか、痒い！ひたすらに顔面が痒い！この粉みたいなの！！あと瞼も口もなんかベタベタする！！！なんか嫌だ！！！(総括)
顔面を掻き毟りたい衝動に駆られていると、次は着物だと、隊服を半ば強引に脱がされ、手早く着付けに入る。
そんでまあ、おばちゃんの手際がいい事いい事！
そりゃあもうサッサと着物を着させてくれました。
ありがてえ…いや何でこんな事されてんのか全く分かんないけど…。
それよりさっきから隣の部屋でゴｯと誰かが誰かを殴るような音が聞こえてくるんだけど、一体何をしているのだろうか。(震え声)
＿＿
＿
支度を初めてから1時間は経っただろうか。
全ての準備を終えたおばちゃんが目を輝かせながら、私を360度ガン見してくる。
目力強いなおばちゃん！穴があきそうなんだけど！
「あらまあこりゃあ…もっのすごい別嬪だわ！！私ゃビックリだよ！！」
『いや〜はは！知ってます！』
「まあまあまあ…へえ！元から可愛い子だとは思ってたけど、まさかここまでとはねえ…！」
『知ってます！！！(ｸｿﾃﾞｶｳﾞｫｲｽ)』
も〜〜おばちゃんったらァ！見る目ありすぎィ！！
と、暫くガールズ2人でキャッキャッとしていれば、襖を隔てた隣の部屋から「用意出来たか〜？」と宝石ジャラジャラ男の声が聞こえてきた。
お待たせしやしたーｯ！！と襖をスパァンｯと開けると、ギョｯと目を見開いた4人の姿が目に入る。
どうよ？どうよどうよ？？？…まあ鏡見る前にこっちの部屋来ちゃったから分かんねえけど。
「え、Aか…！？Aなのか！？」
「キャァァアAちゃん！！かわ、かわｯ、可愛い！え！？可愛い！！」
「…お、おお！？別人じゃねえか！」
「ほ〜、やっぱ女は化けるもんだな…。まあ馬子にも衣装なんだろうけど」
『表出てくんね？？』
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chiaki0708(プロフ) - 煉獄さぁぁぁぁぁぁーーーん！！！！希望が！！！！！希望の光が見えてきています！！！！！！ (2021年11月8日 3時) (
レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - あおいさん» あれ！？カマドウマって居ない地域もあるんですね！？ゴキブリと一緒ですかね！おばあちゃん家によく出没して枕元にいる事がよくあったので毎回悲鳴上げてました。まじきっっっしょいっすよあれ！！実物なんかてらてらしてるんですよ！！アッ要らない説明申し訳ない！！ (2020年12月11日 20時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - むーむさん» むーむさん読んでくださってありがとうございます！！！最初はこんな展開にするつもりじゃなかったんですけど我慢なりませんでした！！！！夏目ちゃんが皆様に愛されてて本当に嬉しい限りでございます！！！これからもこの小説をよろしくお願いします！！！ (2020年12月11日 20時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - カマドウマって虫なんですね！調べて画像みてびっくり！きしょい！笑 (2020年12月11日 5時) (レス) id: 777a49a0dd (このIDを非表示/違反報告)
むーむ - 良い作品すぎてここまで一気に読みました！まさかの展開に涙が止まりません・・・！夏目ちゃん大好きです！！ (2020年11月21日 7時) (レス) id: 16dc7f8d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2019年10月15日 0時
