第96話：罵倒の嵐 ページ47
『わ〜！！！泣かないで炭治郎！！！ごめん！！！ごめんって！！！』
「Aの馬鹿ｯ！君はッ何でいつもそう1人で突っ走るんだｯ！！何で.....何でｯ！〜ｯ馬鹿ァ！！！」
『炭治郎、疲れ過ぎて罵倒が幼稚園児レベル.....』
口ではこんな事を言っているが、目の前でおいおいと泣き始める彼に実際タジタジとしてしまう。
とりあえず頭を撫でてみるも、「馬鹿！Aの馬鹿！」と止まらぬ罵倒の嵐。
確かに勝手に突っ走ってしまったのは私の方だし、怒られても罵倒されても、ぐうの音も出ない。
ボロボロの姿で、私の手を握りながら泣く彼に罪悪感で胸がズキズキと痛み出した。
...いくら焦っていたとはいえ、悪い事しちゃったなあ。とにかく、彼を落ち着かせなければ。
『どうしようどうすれば泣き止んでくれる！？アッ変顔！？変顔しようか！？よっしゃいくぞ〜〜！？あっぷっぷー(変顔)』
「....」
『冨岡さんその目やめてもらっていいですかね』
とりあえずこんな感じの→(՞ةڼ◔)変顔をしてみるが微塵も効果はなく。
炭治郎は泣き続けるし(しかも変顔見てねえ)、冨岡さんからは何とも言えないような表情をプレゼントされた。.....何だろ、それどういう感情？？？
「....何だ、その顔は」
『(食い付いた...)ヌベヂョンヌゾジョンベルミッティスモゲロンボョです』
「ぬ...？」
『多分知らなくても生きていけるので知らなくても大丈夫だと思います』
明らかに滑った空気に首を吊りたくなるも、何とか耐える。というか、炭治郎が手を離してくれないから動けない。
まるで、私がもうどこにも行かないように＿ギュｯと力強く手を握られているのだ。
『炭治郎ごめんって、もう1人で突っ走らないからさ〜...ね、』
そう声を掛けるも、彼の握力は強くなる一方で。
....どうやら相当、不安にさせてしまったらしい。
私の変顔の価値がそこら辺の石ころレベルになるくらいには。(根に持ってる)
泣き止まぬ彼にどうしたものか、と冨岡さんに助けを求めようとした＿＿その時だった。
＿＿ｶﾞｷｨﾝｯｯ!!!
突然、冨岡さんが覆い被さってきたと思えば、頭上から聞こえる金属と金属がぶつかる音。
目の前の炭治郎も私と同様、目を白黒としている。
涙は引っ込んだらしい。
いや〜泣き止んでくれて良かった良かった...って言ってる場合じゃないね！？
「どうして邪魔するんです？冨岡さん」
どこから女性の声が聞こえてきた。
...冨岡さんの背中で何も見えないが。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1323人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あまいろ(プロフ) - カナさん» 読んでくださってありがとうございます！！絵上手いですか！？もーーこれ以上喜ばせんといてー！！！(大歓喜)これからもこの小説をよろしくお願い致しますね！！！コメントありがとうございましたｯ！！！！ (2021年1月4日 0時) (
レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 絵も上手いし、ギャグ線も高いとかもう神超えてます！更新楽しみにしてます(^-^) (2021年1月3日 9時) (レス) id: a98d39be7b (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - にゃふさん» そういってもらえると！！！どちゃくそに喜んじゃいますよ私！！！！読んでくださってありがとうございます！！！これからもこの小説をよろしくお願い致します！！！ (2020年12月30日 21時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
にゃふ - 絵がうまいです!! (2020年12月11日 17時) (レス) id: 2c9f18fc80 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - 木製さん» 伊之助のほわｯてやつ可愛いですよね！？どちゃくそに可愛い！！！夏目ちゃん思った以上に読者の皆さんに人気で嬉しいです・・・私のタイプを全部注ぎ込んだら夏目ちゃんが出来ました！！！5年掛かりました！！！ガチで！！！ (2020年11月9日 18時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あまいろ
| 作成日時：2019年8月9日 1時
