第93話：救世主 ページ44
目を開けると、やたらどデカい月が視界に飛び込んで来た。
急に目の前が明るくなって、目がシパシパする。
徐々に覚醒しつつある頭でキョロキョロと周りを見渡せば、現実に戻って来たのだと気付く。(厨二病)
鬼は....まだ戻っていない。地面に落ちている刀も取られていない。良かった。
ホｯと胸を撫で下ろし長い息を吐くと、糸が皮膚に食い込んで、ピリｯとした痛みが走った。
そうだ、師範がこの糸はすぐ切れる的な事を言ってたけど.....あれはどういう事なのだろうか。
このままじっとしてれば勝手に切れるって事？
それとも若干暴れた方がいいのか？
どう考えても自然に切れるような硬度ではないことは確かだ。
『とりあえず暴れてみるか...？いやでもそしたら輪切りになるんだよなあこれが.....』
＿＿そう独りごちた時だった。
ザバァｯと、視界が真っ青に染まったのは。
「水の呼吸＿＿肆ノ型 打ち潮」
どこからかそんな声が聞こえてくれば、まるで生き物の様にうねるそれは、あっという間に私の周りを囲んでしまう。
所々から飛沫が飛んできて.....いや冷てえな！水かこれ！？(キレ気味)
「怪我はないか」
『ウボァ！？えっ、い、いつの間に.....』
気付けば糸から解放され、誰かに抱きかかえられていた。ドアップで私の視界に映るのは、個性的な羽織を着たイケメン。
若干目が死んでいる気もするが.....か、顔がいい〜！
何だこの人顔がいいぞ！！！(興奮)
そして私はイケメンを前になんて声を出したんだ死ね！？！？(大混乱)
「！....血が出ている」
『え゛っ、す、すいません！羽織がっ、羽織が汚れるっ！おろ、下ろしてください！？』
「落ち着け、そんな事は気にするな。....取り敢えず、応急処置をするぞ」
ゆっくりと私を地面に下ろし、手際よく止血を始めるイケメン。あざます....とお礼を告げれば、再び「気にするな」とだけ言われた。
口数少ねえなこのイケメン......。あと大正で初めてあざますが通じたよ...。(ちょっと感動)
『....』
「....」
私達の間を流れるサイレントタイム(沈黙の時間)に耐え切れず、何気なく「お、お兄さんお名前なんて言うんですか？」と聞いてみる。
よっしゃここから会話を展開していこう！と期待した、のだが...イケメンは「冨岡義勇だ」と一言だけ告げて、再び口を閉じてしまった。
そして訪れるサイレントタイム。
や、やりずれえ〜〜！
口数少ねえなこのイケメン！！(2回目)
冨岡パイセンまじやりずれえっす！！！
第94話：インフレーションとデフレーション→←第92話：企業秘密の乱用
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あまいろ(プロフ) - カナさん» 読んでくださってありがとうございます！！絵上手いですか！？もーーこれ以上喜ばせんといてー！！！(大歓喜)これからもこの小説をよろしくお願い致しますね！！！コメントありがとうございましたｯ！！！！ (2021年1月4日 0時) (
レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 絵も上手いし、ギャグ線も高いとかもう神超えてます！更新楽しみにしてます(^-^) (2021年1月3日 9時) (レス) id: a98d39be7b (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - にゃふさん» そういってもらえると！！！どちゃくそに喜んじゃいますよ私！！！！読んでくださってありがとうございます！！！これからもこの小説をよろしくお願い致します！！！ (2020年12月30日 21時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
にゃふ - 絵がうまいです!! (2020年12月11日 17時) (レス) id: 2c9f18fc80 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - 木製さん» 伊之助のほわｯてやつ可愛いですよね！？どちゃくそに可愛い！！！夏目ちゃん思った以上に読者の皆さんに人気で嬉しいです・・・私のタイプを全部注ぎ込んだら夏目ちゃんが出来ました！！！5年掛かりました！！！ガチで！！！ (2020年11月9日 18時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2019年8月9日 1時
