第53話：手遅れ ページ3
突如明るくなった視界と、急な浮遊感。目を開けてみるとしばらくぶりの青空が目の前に広がっていた。まるで絵の具をぶちまけたかのような綺麗な青空に、しばしポカン、としてしまう。
あれ？や、ちょ、これって、もしかしなくとも...、
『ｯ外...！？』
＿＿＿外に放り出された！？
そう自覚した瞬間、浮遊していた身体は途端に重力に引っ張られ、真下へと落ちていく。
しかも見たところ、どうやら私2階から吹っ飛んできたらしい。詰んだ。
「「A／Aちゃん！？」」
心の中で合掌していると、突然真下から私を呼ぶ声が聞こえた。
え、誰？誰誰々！？！？と混乱している内に、そのままバキィｯと音がして、視界が青から緑に染まる。
一拍遅れて、ズキンｯと背中に痛みが走った。
.....どうやら運良く木の枝に引っかかったらしい。
た、助かった...。と思ったのも束の間。
ドシャｯと音がして、小さい子供の悲鳴が聞こえた。誰かの「見るなｯ！」という大きな声も。
最悪の場面が、頭を過る。
「Aｯ、すまない！すぐ行くからｯ！！！」
『い、いえっさー.......』
今思ったけどこの声炭治郎じゃん.....(遅い)。
な、何でこんな所に.......
「Aちゃんッ！！！何で2階から降ってきたのとか何でこの屋敷に居るのとか聞きたい事いっぱいあるけど、とりあえず怪我ない！？」
『あ、え、善逸も居るの？？久しぶりだね？？？』
「そんな事言ってる場合じゃないよ！！！」
とりあえず善逸に手を貸してもらいながら、亀並みのノロさで木から下りる。足が地面に着いた途端に、思いっ切り抱き着かれた。いや痛い。
主に背中が痛い。
これ背骨折れてないよね？と心配になるも、善逸の腕の力はどんどん強まっていくばかりで。
ひえっ、ちょ、そんなキツく抱き締めないで....。
「大丈夫ですか！？しっかり....」
と、ここで炭治郎の声が聞こえてきて、ハッと顔を上げる。
見ると、血塗れになった青年をひしと抱き締める彼の姿があった。
....青年はもう既に息絶えてしまったようで。
おびただしく流れる青年の血を見て、少し頭がクラｯとした。.......助けられなかったのだ。
目の前に、手を伸ばせば届く距離に居たのに。
初めて目の前で人が死んでしまった事実に、頭が処理しきれない。彼はさっきまで生きていたのに。
助けてって、私に必死で訴えていたのに.....！
「グオオオオオオオッ！」
＿＿屋敷の中から、鬼のおぞましい声が聞こえた。
第54話：シリアスクラッシュ→←第52話：親方！空から女の子が！！
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あまいろ(プロフ) - カナさん» 読んでくださってありがとうございます！！絵上手いですか！？もーーこれ以上喜ばせんといてー！！！(大歓喜)これからもこの小説をよろしくお願い致しますね！！！コメントありがとうございましたｯ！！！！ (2021年1月4日 0時) (
レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 絵も上手いし、ギャグ線も高いとかもう神超えてます！更新楽しみにしてます(^-^) (2021年1月3日 9時) (レス) id: a98d39be7b (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - にゃふさん» そういってもらえると！！！どちゃくそに喜んじゃいますよ私！！！！読んでくださってありがとうございます！！！これからもこの小説をよろしくお願い致します！！！ (2020年12月30日 21時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
にゃふ - 絵がうまいです!! (2020年12月11日 17時) (レス) id: 2c9f18fc80 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - 木製さん» 伊之助のほわｯてやつ可愛いですよね！？どちゃくそに可愛い！！！夏目ちゃん思った以上に読者の皆さんに人気で嬉しいです・・・私のタイプを全部注ぎ込んだら夏目ちゃんが出来ました！！！5年掛かりました！！！ガチで！！！ (2020年11月9日 18時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2019年8月9日 1時
