第62話：ぼっち.......ではなく ページ12
炭治郎の制止の声も聞かずに、容赦なく斬りかかってくる伊之助。
マウンテンＶＳヒガシローランドの戦いは長引くかと思いきや、突如鼓の音と共に畳が裂けたことによって、呆気なく終戦を迎えた。
蚊帳の外にいた鬼がついに攻撃を仕掛けてきたらしい。まあそりゃずっとガン無視されてたもんね。
可哀想に。ごめんね、もう攻撃していいよ。
.......いや良くねえけど。
「ッA！」
『うげ、また回転しだした....ｯ！』
ポンポンポンｯ！と忙しなく鼓を叩かれ、またもや目まぐるしくグルグル回転し始めた部屋。
炭治郎の呼び掛けも虚しく、するりと、いとも簡単に彼から離れてしまった。
最悪の状況。
とりあえずてる子ちゃんは私の手で守らなければ...！
刀の柄に手を掛けた瞬間、鬼がポンｯと鼓を叩いた。しかし一向に部屋は回転せず。
これは.......何の攻撃だ！？
「ｯ！おい避けろA子！！！」
『だからAだっつってんだろ！！！』
てる子ちゃんをしっかり抱き留めつつ、伊之助の指示に従い地面を思いっ切り蹴る。
するとコンマ１秒後、今しがた私が立っていた場所に大きな爪痕が走った。この攻撃だったか...。
くっそ、厄介だなあの鼓！
体勢を立て直す暇もなく、次から次へと鼓の音が聞こえてくる。そしてとうとう、部屋が回転するだけでなく＿＿＿部屋そのものが変わってしまった。
腕の中にいたはずのてる子ちゃんも居なくなっており。言うまでもなく炭治郎と伊之助の姿もない。
言わば完全にぼっち状態である。
『うっわマジかよ.......最悪...』
.....いや、一つ訂正しよう。
人間だけをカウントして言うのであれば、今の私は正真正銘のぼっちだ。
＿けれど、
「女....しかも稀血か.....ッ！」
人外もカウントするのならば、今この場には私と鬼の二人である。
＿＿＿
＿
バキィｯと後ろから大きな音がした。
多分襖か何かが吹っ飛ばされた音だろう。音的に距離は2〜3メートルくらい？何はともあれ立ち止まれば即お陀仏だ。
「稀血！！」
『いやしつけえな！！！』
未だ追い掛けてくる鬼を後目に見つつ、廊下の角を曲がる。
先程の鼓の鬼と比べるとサイズは小さいが、なかなか素早い。躓くなり転ぶなりすれば多分1発アウトだろう。
しかし、私はどこかの映画ヒロインではないのだ。
ホラー映画よろしく、こういった場面で転ぶなんてヘマはしない。(フラグ)
ああいう危機的な状況で転ぶシーン、ホント腹立つよね。何でそこで転ぶんだよ。(フラグ)
第63話：詰んでる(白目)→←第61話：マウンテンVSヒガシローランド
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あまいろ(プロフ) - カナさん» 読んでくださってありがとうございます！！絵上手いですか！？もーーこれ以上喜ばせんといてー！！！(大歓喜)これからもこの小説をよろしくお願い致しますね！！！コメントありがとうございましたｯ！！！！ (2021年1月4日 0時) (
レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 絵も上手いし、ギャグ線も高いとかもう神超えてます！更新楽しみにしてます(^-^) (2021年1月3日 9時) (レス) id: a98d39be7b (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - にゃふさん» そういってもらえると！！！どちゃくそに喜んじゃいますよ私！！！！読んでくださってありがとうございます！！！これからもこの小説をよろしくお願い致します！！！ (2020年12月30日 21時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
にゃふ - 絵がうまいです!! (2020年12月11日 17時) (レス) id: 2c9f18fc80 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - 木製さん» 伊之助のほわｯてやつ可愛いですよね！？どちゃくそに可愛い！！！夏目ちゃん思った以上に読者の皆さんに人気で嬉しいです・・・私のタイプを全部注ぎ込んだら夏目ちゃんが出来ました！！！5年掛かりました！！！ガチで！！！ (2020年11月9日 18時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2019年8月9日 1時
