第4話：突然の暴露 ページ4
＿＿＿鬱蒼とした夜の森。
風が木の葉を揺らすだけでも、ビビりな私はビクｯと肩を揺らしてしまう。どこから奴が襲ってくるかわからない恐怖に、心臓は破裂寸前だ。怖がり過ぎ？.....うっせ！私はホラーとか駄目な人なんだよ！アンパン●ンのホ●ーマンとかでもちょっと無理なんだよ私は！！！
けれど私が肩を揺らす度に、キュッと繋ぐ手の力を強めてくれる圧倒的お兄ちゃんの彼。
流石は長男。相手のケアに抜かりがない。こんな兄が居て、さぞ彼の家族は幸せだろう。
お兄ちゃん私も欲しかったな〜...。
「A、顔色が悪いみたいだけど...大丈夫か？」
『大丈夫。チビりそうだけど大丈夫！』
「それ大丈夫じゃなくないか！？」
試験がスタートして数分ちょっと。
何故か私まで桃太郎試験に臨むハメになってしまい、未だに現実が受け入れられない。
鬼がうじゃうじゃといるらしいこんな森の中で一週間のサバイバル。果たして私は生きた人間として7日目を迎えることが出来るのだろうか。
言わずもがな、その答えはそれはノーである。
だって私別に皆みたいに桃太郎目指してないし！？きびだんご与える側じゃなくて食べる側の人間だし！？
『あの〜竈門君？』
「俺の事は炭治郎でいいぞ？」
『え？あ、うん...じゃなくてだね！その...実を言うと私別に最終選別に来た訳ではなく.....』
「...え？」
『その、何というか、迷子と言うか気付いたらあの場所に居たと言うか...』
「迷子.....迷子？........迷子！？」
一拍遅れて彼の声が辺りに木霊した。
バカヤロウ！恥ずかしいからそんなに迷子という単語を叫ばないでくれ！恥ずかしいからｯ！！
あと鬼に気付かれる！！！
「ま、迷子って、じ、じゃあ...ｯ！」
『うん、善良な一般人。桃太郎は別に目指してない』
「も、ももたろう？はちょっと分からないけど...そ、そうだったのか。君も腰に刀を差してるから、てっきり鬼殺隊の志願者かと...」
『刀.....刀？.......刀！？』
今度はこっちが叫ぶ番だった。
炭治郎の言葉に下に視線を向けてみると、確かに刀が私の腰に差してある。間違いない、どう見ても紛うことなき刀だ。しかも見知らぬ羽織まで着ている。
神隠しの件であっぷあっぷで自分の身なりなんて全くもって意識になかった。もしかして私盗んだ？知らぬ間に人様のモノを盗んでしまったのか？？？
私寝相とかはいい方だと思ってたんだけどなあ！？
まさかの窃盗を犯す程に公害レベルの破滅型だったとは！！！
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カナリアドール・デミア・スカーレット(奏)@炭治郎大好き - こんにちは！応援してます！ (2021年10月29日 19時) (
レス) @page15 id: 605309b64c (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - お米。さん» 何度も読み返してくれてありがとうこざいます！！？しかも一番好きでいてくれてるんすね！？！？嬉し過ぎる……原作終わっちゃって悲しいですよねー人生物足りねェー笑まだ読んでくれる人がいると思うとマジで嬉しいですね。これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2021年9月12日 23時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
お米。(プロフ) - いやぁ何回目だろこの作品見るの。数ヶ月おきにフラット繰り返し見たくなるだよなぁ。鬼滅の夢小説の中で一番好きです。もう原作終わってんのに来ちゃいます (2021年7月29日 21時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
澪（霊夢）(プロフ) - あまいろさん» ありがとう！ｳﾎｳﾎ←(･ω･;)ｴ? (2021年2月1日 19時) (レス) id: d5529984b5 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - 澪（霊夢）さん» いえいえいえいえ全然問題ないですよ！！！笑 (2021年2月1日 0時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2019年7月31日 1時
