第16話：2日目に突入しちゃったよちくしょう ページ16
＿＿＿＿夜が明けて、2日目の朝が来た。
結局あの後、鬼に遭遇するなんて事はなく、スタート地点に辿り着くことも出来ず、こうして2日目の朝を迎えてしまった訳である。
運がいいんだか悪いんだか。
まあどちらにせよ、早いとこ森から出て下山しなければ。行く宛もなければ帰る場所もないが、この山に居ればいずれ死ぬ。いつか死ぬ。絶対死ぬ！！
今日こそは、スタート地点に辿り着かなければならない。夜になってしまう前に。
隣でスヨスヨと呑気に寝ている善逸を見て、小さく溜息を吐いた。
＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
「嫌だ！！何でそんな事言うの！？！？」
『イヤだって君強いじゃん！もう一人で大丈夫だって！』
「強くないし！！弱いよ！！！やだやだやだ下山なんてしないでよ！！！ずっと俺と一緒に居るって言ったじゃん！！結婚するって言ったじゃん！？」
『言ってないよそんな事！？！？』
「でもさっき俺の事名前で呼んでくれてたよね！？これはもう結婚するしかないじゃん！！！」
『いや呼んでな......確かに呼んだけれども！結婚関係ねえだろ！』
善逸が謎の覚醒を果たした後、彼は一人でも大丈夫そうだと私の脳が判断したので、今度こそ彼と別れようと試みたのだが.......これがなかなか上手くいかず。
繋がれた手はより一層強くなるばかりで。
結局彼と離れる事ができないまま、一夜を共に過ごす羽目となってしまったのだった。
ぶるりと身体を震わせた善逸に、羽織を脱いで掛けてやる。彼が寝ている今がチャンスだ。
しかも朝という最高のコンディション。
彼には悪いが、今のうちにこの森を抜けさせてもらおう。
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
『いやぁ、明るくても何処が何処だかわっかんねえな.......』
ガサガサと草木を掻き分け進むも、どこも同じ様な風景なので、進んでいるのか戻っているのかも分からない。そしてオマケに方向音痴。救いようがない。
森の中で誰かしらと会えれば、方向とか教えて貰えるんだけども.......、
『...それが善逸以外の人間と全ｯ然遭遇しないんだよねー…いや何でやねん…』
そう、問題はそこなのだ。
スタート地点に居た頃は、少年少女が30人前後は居た。あんだけ人数が居たのだから、いくら森が広いとはいえ、誰かしら会ったりするものなのではないか？
『(.....もしかして、鬼にやられちゃった感じ…？)』
いやそんなまさか、と首を振るも…
地面が、斑に赤く湿っているような気がして。
私は思わず顔を背けた。
第17話：まさかのボス戦→←第15話：雷の呼吸＿＿壱ノ型 霹靂一閃
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カナリアドール・デミア・スカーレット(奏)@炭治郎大好き - こんにちは！応援してます！ (2021年10月29日 19時) (
レス) @page15 id: 605309b64c (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - お米。さん» 何度も読み返してくれてありがとうこざいます！！？しかも一番好きでいてくれてるんすね！？！？嬉し過ぎる……原作終わっちゃって悲しいですよねー人生物足りねェー笑まだ読んでくれる人がいると思うとマジで嬉しいですね。これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2021年9月12日 23時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
お米。(プロフ) - いやぁ何回目だろこの作品見るの。数ヶ月おきにフラット繰り返し見たくなるだよなぁ。鬼滅の夢小説の中で一番好きです。もう原作終わってんのに来ちゃいます (2021年7月29日 21時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
澪（霊夢）(プロフ) - あまいろさん» ありがとう！ｳﾎｳﾎ←(･ω･;)ｴ? (2021年2月1日 19時) (レス) id: d5529984b5 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - 澪（霊夢）さん» いえいえいえいえ全然問題ないですよ！！！笑 (2021年2月1日 0時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2019年7月31日 1時
