第13話：桃太郎としての才能...？ ページ13
サラサラｯと灰と化していく鬼を見て唖然とする。
そして唖然とする私を見て少年も唖然としている。
何だこれ、いつの間にか鬼が倒されて...？
状況が上手く呑み込めず、とりあえず少年に目を向けるも、彼は目を輝かせてワナワナと震えているばかりである。思わずバイブレーションする携帯を思い出してしまったのは致し方ない事だと思いたい。
えっと、まあとりあえず。
『...た、助けてくれてありがとう？』
「いや俺じゃなくて君が倒したんだよ！！こちらこそありがとう！！自分の右手見て！？」
『うっそだー私じゃないよ！』
「君だよ！！まごうことなき君だよ！！！
何だよ強いんなら最初から言ってよ〜〜！！！」
『おいコラ』
そう言って、ギューｯと私に抱き着いてきた少年。
いや、私達さっき出会ったばっかりだよね？
会って間もないのにいきなり抱きついてくるとか。
痴漢？痴漢なの？新手の痴漢ですか？？？
これ以上くっ付くなら訴えるぞと、彼をやんわり(？)と押し退けつつ、自分の右手に持っていた刀を鞘にしまう。彼が手ぶらで、なおかつ私が刀を持っているって事はどうやら本当に私が鬼を撃退したらしい。
マジかよ凄いな私！
鬼を前に身体が勝手に動くとか、これはもう桃太郎の才能があるんじゃね？？
『(＿＿でもなァ)』
...あれは、身体が勝手に動いたって言うよりも、
ほらアレだよ、アレ。頭では覚えてなくとも、身体が覚えてるみたいな？
まさに、そんな感じだった。
知らないはずの�猗犂澆慮撞朖瓩箸いΩ斥佞�自然と出てきた事に関しても同様の事が言える。どれも、あの断片的な記憶を見てからの出来事だった。
『(どういう事だ...？).....ゴフｯ！ちょ、何！』
「もう俺この先死ぬ未来しか見えないからさァ！俺のこと守って！！！そんでもって俺と結婚して！？俺と君って、もしかしなくとも運命だと思うんだよね！」
『話が飛躍しすぎてどこからツッコめばいいか分かんないんだけど、とりあえず結婚はしないかな！』
もはやタックルとも言える(違う意味で)熱いハグをしてくれる黄色い少年。そして君を守る事と何の関連性もないプロポーズをありがとう。全然嬉しくない。
少年を再び引っペがし、スタート地点を目指すべく歩き出すが「待って！？」と何故か少年も後をついてくる。
さりげなく繋がれた手に、私は面倒な奴に目を付けられたのかもしれない、と溜息を吐いた。
第14話：我妻善逸という少年→←第12話：戦闘力の差はスラ●ムとギ●ンテス
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カナリアドール・デミア・スカーレット(奏)@炭治郎大好き - こんにちは！応援してます！ (2021年10月29日 19時) (
レス) @page15 id: 605309b64c (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - お米。さん» 何度も読み返してくれてありがとうこざいます！！？しかも一番好きでいてくれてるんすね！？！？嬉し過ぎる……原作終わっちゃって悲しいですよねー人生物足りねェー笑まだ読んでくれる人がいると思うとマジで嬉しいですね。これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2021年9月12日 23時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
お米。(プロフ) - いやぁ何回目だろこの作品見るの。数ヶ月おきにフラット繰り返し見たくなるだよなぁ。鬼滅の夢小説の中で一番好きです。もう原作終わってんのに来ちゃいます (2021年7月29日 21時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
澪（霊夢）(プロフ) - あまいろさん» ありがとう！ｳﾎｳﾎ←(･ω･;)ｴ? (2021年2月1日 19時) (レス) id: d5529984b5 (このIDを非表示/違反報告)
あまいろ(プロフ) - 澪（霊夢）さん» いえいえいえいえ全然問題ないですよ！！！笑 (2021年2月1日 0時) (レス) id: a7b2172907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまいろ
| 作成日時：2019年7月31日 1時
