【wrwrd】チューリップ【zm】 (ページ4)

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『何かありましたか？』

先生「この時期がやってきた」

tn「なんの時期や」

そう言われて手渡されたのは、学校祭の計画書
学校祭とは2日間の文化祭と体育祭を合わせて学校祭と呼んでいる。

『なるほど…学校祭の時期か…』

tn「もう1年経ったんか」

先生「早いことにな」

ペラペラと数枚めくって、内容を確認する。
余程のことがない限り、今年は最後の学校祭。
去年、一昨年よりも楽しいものにしたい。

tn「俺らは何をすればええんや」

まだ計画書なだけで、係の振り分けは学校祭1週間前ぐらいだろう。別にやることがないならないで、この計画書によく目を通してこんなことするんだ、で終われる。

先生「お願いしたいことがあるんや」

終わらなかった。

先生「俺って生徒会の先生やん？」

tn「知らんけど」 / 『知りません』

先生「すまないが、出張が多くて生徒会の資料…まぁ、クラス委員にも渡すものだがそれを作る時間がなくてだな……」

『つまり、代わりに作ってくれ…と？』

先生「話が早くて助かるよ」

なかなかにめんどくさい仕事を任されたような気がする。
纏めるぐらいならいいけど…データ入力とかならちょっと嫌だな……
あ、でもトントンPC関係強いんだっけ。ならいっか。

先生「資料自体はもう作り終えているから、あとはそれを纏めてほしい」

tn「いつまでとかあるんですか」

先生「来週の生徒議会までにお願いしたい…」

来週か…生徒議会っていつだっけ、あぁ毎週水曜か。
あんまり時間が無いな……
もう部活は引退して空いてない日はほぼ無いけど、トントン次第……

tn「わかりましたぁ…」

先生「頼んだぞ、じゃあ席戻ってくれ」

そう促され、席に戻る。
私はいつでもいいけど…トントンいつ空いてるかな

着々と先生が帰りの連絡をし、号令がかかる。

『気をつけ、さよならぁ』

「「「さよならー」」」

礼と共に教室を出たり、友達同士で集まって談笑したりこれからは自由の時間だ。

zm「トントン〜A〜、さっきなんだったん？」

tn「学校祭の計画書、あと先生のパシ…手伝い」

ut「今パシリ言わんかった？」

tn「いや？言うとらんで？」

『先生の仕事を代わりにやるとか言われてないし？』

zm「それはパシリやないか…？？」

パシリなんて失礼な。
これもクラス委員の仕事(笑)なんだから。