言葉を信じて (深澤) ページ7
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幼なじみとカフェで休憩をしていると
私のスマホが音と振動で
メッセージが届いたことを知らせる。
"もしかしてまだあいつと付き合ってるの？"
メッセージを見た私の表情は
嬉しさが溢れていたのか
向かい側に座る幼なじみが尋ねる。
ごめん！今日だけ！！なんて手を合わせて
お願いをすれば、はぁ…なんて
大きなため息が聞こえてくる。
"結婚とか、向こうの奥さんとかにバレたら…"
説教が始まりそうだったので
「急ぐからごめん！今度ご飯奢る！」
とカフェを出ようとした時に
おい！なんて聞こえたけど今日は
聞こえない振り。
急なんだけど、会えたりする？と
深澤さんからのメッセージに大丈夫です！と
返信すればすぐに既読が付き、
駅で待ち合わせね。と
新たなメッセージが届く。
深澤さんに家庭があるのは分かっている。
職場の先輩である深澤さんに
好きですと伝えたとき
いや、結婚してるんだけど…なんて
困った表情を浮かべる深澤さんは
どこか寂しげで、
お家で言えない愚痴を聞くだけでも良いので！
と食事会の関係だがずるずる続いている。
駅に着くとバスロータリー近くの花壇に
腰掛けている深澤さん。
あえて近づかずに離れたところから
花壇に座っているだけでもかっこいいですね。
とメッセージを送れば、
私のメッセージを見たのか
きょろきょろ周りを探す深澤さん。
私を見つけ、こちらに向かって歩いてくると
『こら。』
頭を軽くこづきながら
小さい子どもを叱るような優しい声が聞こえて
胸が好きでいっぱいになる。
それに深澤さんの耳が少し赤い事は
私だけが知っている秘密。
手は繋がず、横にならんで歩き
レストランへ入る。
席へ着いたときに深澤さんのスマホが鳴った。
奥さんからの電話だろう。
静かに電話が終わるのを待っていると
『…ごめん。帰らないといけなくなった。』
申し訳なさそうにする深澤さんを
心配させないように
「大丈夫ですよ！
食べてみたかったお店なので
食べてから帰ります。」
笑顔で伝えれば、もう一度謝りながら
『また連絡する。』と
足早にお店を出る深澤さんだった。
１人で食事をするのも気まずく
すみません。体調不良で…なんて
バレバレの嘘を店員さんに伝え
お店を出て家に戻ってきた。
何をするにもスマホが気になり
眠気もひどいのに連絡が来るかもと
手の中にスマホを握りしめていた。
また連絡する。その言葉を信じて午前2時。
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もこ(プロフ) - エミさん» コメントありがとうございます！お返事遅くなってしまいすみません… 不定期更新ですが、またかっこいい深澤さんを更新出来るよう頑張ります！ (2020年2月14日 8時) (
レス) id: f1624ff337 (このIDを非表示/違反報告)
エミ - たつや君格好いいです (2020年1月19日 22時) (レス) id: 10222625a2 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - かなとさん» ご指摘ありがとうございます。フラグ外しました。 (2019年5月1日 13時) (レス) id: 8fdd9eab5f (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年5月1日 12時) (レス) id: 18d6d807bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もこ | 作成日時：2019年5月1日 12時
