小悪魔ちゃんと赤髪くん。 (ページ5)

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3. クラスメイトページ5

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3時間目が終わった。

殺せんせーの授業はすごい。内容はE組に合わせてかなり初歩的だけど、教え方が上手いので学ぶことがたくさんあった。

3時間目が終わると昼食の時間(ということにしてくれ)←

お昼ご飯食べよう！と緑の髪の毛の女の子に誘われて、私は外に連れ出された。

この子、すごい明るい子だな、私が一人にならないようにしてくれて優しいなあ、と感心していると、

「浅野さん、久しぶりだね」

と声をかけられた。お弁当を持った渚くんだった。

私たちは2年生で一回同じクラスになっている。

『そうだね。2年生以来？髪型変わったね』

本当は渚くんにお母さんのことを聞きたかったけど、向こうが私のことは聞いてこないのでやめておいた。

「あ、うん。これは茅野が…」

「あ、私は茅野カエデっていいます！茅野でも、カエデでも好きに呼んでね！」

ちびっちゃい二人がわちゃわちゃしている。

なんかお爺ちゃんのような気持ちになって勝手にほっこりした。

『じゃあ、カエデちゃんって呼ばせてもらおうかな』

「やったあ！じゃあ、Aちゃん！

そういえば、渚と同じクラスだったってことはもしかして…」

カエデちゃんの視線が“彼”にそそぐ。

私は、

『…どうだっけ。渚くんは女の子みたいだからインパクト強かったけど、他の子のことはあんまり覚えてないや』

「ちょっと浅野さん！」

あははっ、と明るい笑い声が上がる。

こんな明るい子が近くにいたら楽しいだろうなあ。

ふと彼の方を見ると、“へえ、そういうキャラでいくんだ”とでも言いたげにこっちを見て笑っていた。