小悪魔ちゃんと赤髪くん。 (ページ19)

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17. 最悪ページ19

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翌日。

『修学旅行？』

「うん！一緒に組まない？」

もうそんな時期なのか…？
(※時期めちゃくちゃですが許してください)

教室に入るなりカエデちゃんに飛びつかれる。

ダメ？とでも言いたげな子犬みたいな瞳に思わず笑ってしまう。

このしぐさがあざといって鼻につかないのは、たぶんカエデちゃんだけだと思う。本当に嫌味のないいい子だ。

『うん！誘ってくれてありがとう』

カエデちゃんと組むってことは、カエデちゃんの仲良しの子達ってことだよね？

私は全く心配することなく、カエデちゃんに手を引かれていった。

・

『(待って)』

さすがに聞いてない

石化する私。

もしかしたら磯貝くんがいるかもしれない、と私の淡い期待は打ち砕かれた。

『カエデちゃん…赤羽くんと仲良いの？』

「え…うん、そうだけど、、？」

『そっかあ〜、…』

隣の席だよね？とでも言いたげなカエデちゃんの視線に私は苦笑いするしかなかった。

「浅野さん久しぶりだね。楽しもうね修学旅行」

椅子をシーソーみたいにゆらゆら揺らしながら言うので、背もたれ掴んで後ろに引いてやろうかと思ったけど、カエデちゃんに嫌われたら困るのでやめた。

『そうだね赤羽くん』

こいつ、私の弱み握ってるから好き放題使うつもりだろうな。

私は心の中で最悪最悪とぶつぶつ呟きながら、大人しく自分の席に着いた。