デビューを迎えるその日まで 4 (ページ8)

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外から聞こえる悲鳴にふっかとひーくんが様子を見る
怖すぎて普段私から繋ぐことは無いけどめめの手を握った。反対側の康二くんも同様めめの手を握っていた

深｢わかんないけど、ラウールかな？｣

なんでそんなに呑気なんだろう、急いで外を覗けば誰も居なかった

目｢見に行く？だったら一人で行くのは危ないから固まって行った方がいい｣

『行く· · ·っ』

5人もいなくなって何もせずにここにいる訳にもいかない、外に出る準備していた

向｢え～、やめよう｣

『行こう、康二くん。』

何とか康二くんを説得させて外に出た
ひーくんの腕を掴み重たい足取りで皆を探しに出た

『なんか落ちてる· · ·よ』

道路の真ん中に何かが落ちていた

向｢待ってラウール｣

どこか見覚えのある靴に康二くんがラウちゃんの名前を言った

昼間、ラウちゃんが靴汚れたって見せてきた、、
完全にラウちゃんの靴だ_______________

ほぼほぼパニックになっている康二くんと私
後ろを振り返ると1人足りない

向｢ふっかさん· · ·？｣

さっきまで一緒にいたふっかが消えた
辺りを見渡してみてもどこにも居ない

『ねぇ、ふっかどこ行ったの？』

ラウちゃんの靴の前で呆然としていたら
後ろから何かが近寄ってくる音が聞こえた

向｢うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ！！｣

走ってきたのは昼間の女の子

“今すぐこの村から出て行ったほうがいい、とにかく直ぐに東京に帰って”

私が話しかけた時は何も話してくれなかったのに急に話し始めるからもう脳内パニック

向｢娘さん？帰る？なんで？｣

もう単語でしか話せなくなっている康二くん

“この村には5年に1度若い男の人をいけにえに捧げる儀式があるの”

向｢ほ、ほんま？｣

若い男· · ·私女、セーフ？

そんな呑気なことを考える暇はない事実メンバーの過半数以上が囚われているわけで今すぐに助けないといけない