デビューを迎えるその日まで 4 (ページ7)

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皆がぞろぞろと見に行くと康二くんが走って戻ってきた

向｢こーわっ！こわっ｣

『ちょちょちょ、なになに？』

さすがに怖くても気になるから1番後ろから背伸びをして外を覗く

向｢村長？みたいな人｣

その姿はハッキリと見えてその瞬間背筋が凍り咄嗟に目を瞑った

向｢えぇ？！消えた！！！｣

『ちょっと、待ってよ』

ラ｢誰も居ないよ？｣

ラウちゃんの一言で頭が真っ白になる
1番後ろにいたふっかが心配して私を座らせた

深｢待って、A半泣きだよ｣

渡｢まじ？｣

『違う違う、泣いてないもん』

こんな所に来てまで迷惑かけたくない、必死で出そうになる涙を引っ込めた

ｼｬﾘｰﾝｼｬﾘｰﾝ

佐｢なんか聞こえた｣

向｢うわぁぁあ｣

『っっ、待って待って』

康二くんの声にびっくりしながらふっかに寄りかかった

目｢なんか聞こえるよ｣

ラ｢祭？｣

いちいち実況しなくていいから、耳を塞いで楽しいことを考えようとするけど、こんな時に限って何も思いつかない。

皆がまた外を覗き始めた、もちろん覗く事は出来なくてずっと座っていたら急にさっくんが変な事を言い始めた

佐｢行ってみる？玄関から撮るのやる？｣

『バチ当たるよ、やめとこっ』

我ながらとてもいい事を言ったと思う

ラ｢やろうよ｣

渡｢ちょっと見てくる｣

『え、翔太くん· · ·』

普段ビビるくせにこんな時だけウキウキしてる翔太くんに若干引く

岩｢まじで気をつけろよ｣

さっくんと翔太くんとラウちゃんと涼太くんと阿部ちゃん5人で外に出ていった

深｢ね、お前なんか取り憑かれてんの？笑｣

康二くんに笑いながら言うふっか

『なんてこと言うんだ、』

康二の方を見れば何も話さなくなって目から溢れそうな涙を拭っていた

“うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ”

『ぎゃぁぁぁぁあ』

向｢っ！！｣

外から聞こえる悲鳴に私と康二くんだけが異常に驚いた