デビューを迎えるその日まで 4 (ページ50)

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お別れページ50

ラウール side

結局何もすることなく迎えた最終日はただ時間が過ぎるだけだった

空港には僕たち9人とAちゃんが搭乗口の前に立っていてタイとお別れするの時間の問題

貴｢元気でね｣

結局連れて帰ることは出来なくて、力なく笑った

岩｢さよなら、じゃねーから。絶対日本で会うよ｣

岩本くんの言葉に優しく微笑み手を振るAちゃん
しょっぴーも納得してない様子でさっきから不機嫌

貴｢頑張ってね、応援してる｣

『Aちゃん』

一緒に帰ろうよと差し伸ばした手も握られることはなくその手は自然に落ちていった

深｢また日本でね｣

佐｢またねっ｣

次は必ずあるとでも言うように皆が“また”って付けた
涙を堪えながらゲートを抜け振り返ればAちゃんはすごく悲しい顔をして手を振っていた

『ねぇ、Aちゃん！！』

阿｢· · ·行こう｣

阿部ちゃんに背中を押され飛行機に乗り込むと我慢していた涙が溢れ出た

目｢大丈夫だからね？｣

宮｢また会えるよ、必ず｣

何故か皆の顔は笑っていて、また会えるって繰り返す
そんな保証どこにもないのに

向｢日本着いたら何しようかな～｣

渡｢まずは水だろ｣

深｢俺はとりあえずラーメンが食べたい｣

どうして皆は、寂しくないんだろう
そんなことを思っているといつの間にが瞼が重くなり夢の世界に入っていった

貴｢ったく、何やってんの笑｣

夢の中のAちゃんはどこか嬉しそうだった

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移行します！！

次の章で最後になると思います