デビューを迎えるその日まで 4 (ページ37)

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まさかの再会ページ37

…

｢それっでさぁ～｣

完全にお酒で出来上がっている友達の話を永遠に聞く
私は何故か未だにお酒に手は出せなくて、甘いジュース

『うん。わかったわかったからね？』

ガヤガヤしたお店で嘆いてもうるさいと思われないのがいい所だ。少し離れたところでも同じように盛り上がっているグループがいた

｢なんでさぁ～、うー酷いよおおお｣

泣き始め店内に響く声。ダメだこりゃ、さっさと連れて帰ろう
友達を担いで席を立ちその団体グループの横を通ろうとした時

ｸﾞﾗｯ

『っえ？』

フラフラした足で思いっきり体重をかけてきた
その衝動で何かにぶつかった

？｢えっ、わっごめんなさい！え、タイ語？英語？話せない、康二！！｣

康二· · ·？

？｢え？なんでぶつかってんねん笑
sorryってゆーときー？｣

え？なんで？
長い髪の毛の隙間から顔を覗かせれば今1番会いたくて、1番会いたくない人達
矛盾してるけど気分的にはそんな感じ

『あ· · ·っ』

？｢大丈夫かな？｣

顔を覗き込むように見ようとしてくるから急いで体勢を立て直して軽く頭を下げ早歩きで外に向かった

｢んんっ、Aー？｣

『どうしよう。』

｢どっしたぁ？｣

『いや、何でもないよ· · ·』

心臓の音がうるさい、なんで居るの？

とにかくホテルまでその事ばかり考えいた
隣ですやすや眠る友達にデコピンをすれば枕に顔を埋めてまた規則正しい寝息が聞こえてきた

『ダメだ。ちょっと外の空気吸いに行こう』

モヤモヤした気持ちを晴らすようにまだ少しだけ寒い外に足を運んだ
外には大きなプールがあってその周りを沿うように歩いていた

？｢なんかここ狭くない？｣

？｢俺の顔がでかいからだよ笑｣

ぁあ、神様ってホント意地が悪いね