デビューを迎えるその日まで 4 (ページ30)

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みんなの居ない日々ページ30

貴方side

シェアハウスを出て、海外に来て1週間が経とうとしていた

｢A、あんたってやっぱり凄い人気だったんだね｣

『え· · ·？』

一緒に留学した友達にYouTubeを見せられた
SnowManの生配信

コメントが多く流れていて、その中に私の名前ばかり乗っていた

“Aちゃんどうしたんだろう？”
“成瀬ちゃんとメンバーの絡み見たいです！！”
“最近SnowMan元気ない？成瀬ちゃんは？”
“あの男の人誰だろう”

『これって、今やってるの？』

｢今やってるみたいだよ？ほらこの人眠そう笑｣

この人と指さされている人は翔太くんで、終始眠そうな顔をしていた

『ふふっ、相変わらずだな～』

｢9時間も生放送するんだってね｣

『9時間も出来るの？この人達に笑』

ホテルで友達と見ていると画面から聞こえる皆の声

渡｢やっばい、ほんとに眠い｣

目｢翔太くんやばいじゃん｣

阿｢誰とは言わないけど怒られるよ～｣

宮｢うちの姫にね～｣

向｢翔太くん寝るとか有り得ないから！！｣

岩｢全く似てないね｣

佐｢ふっか、ほんと思春期｣

深｢やめろっ！笑｣

ラ｢ラウちゃん可愛い～｣

S｢· · ·｣

ラ｢え· · ·、いっつも言ってくれるもん｣

やめてよ、会いたくなるじゃん
今にも溢れ出そうな涙を堪えれば友達が優しく抱きしめてくれた

｢ほんと愛されてるね｣

『ほんっと、依存性だよ· · ·』

｢コメントしちゃえば～笑｣

ニコニコする友達に驚いた顔を向けると

｢こんなスピードならコメントなんて流れちゃうよ！
1視聴者として、ね？｣

そう言われて、届きもしないメッセージを打ち込みコメントに流した

『まぁ、そうだよね』

多少の時差はあるだろうけど私のコメントは埋め尽くされて消えていった

『よし、寝よ！』

YouTubeを閉じて、布団に入れば久々に熟睡出来た気がした