7 fukazawa ページ9
やべー、俺、何言ってるんだろう。
そう思うけれど、なんとかしてこの子の気を引きたい俺は、もう引き下がる訳にはいかなくて。
なのに、考えれば考えるほど、ムシャクシャして。
もはや、なんで気を引きたいのかすら、分からなくなってくる。
なのに、Aちゃんは、
「…付き合ってください、ぜひ」
と、頭をゆっくりと下げてそう言った。
Aちゃんの声は微かに震えていたし、俺の手も震えてた。
心臓がバクバクとうるさい。
なんだか、めちゃくちゃ嬉しかった事だけは覚えていて、
目の前で照れ臭そうに、顔を赤く染めて「変ですよね、こんなの」と笑っているAちゃんが、不思議とかわいいと思った。
自分は惚れやすい性だし、一目惚れ？なんて思うけど、Aちゃんは俺のタイプでは無いし。
Aちゃんとの出会いがが“運命”だ！なんて思った…って素直に言ったら、引かれるだろうから、そんなことすらも言えぬまま、その日はAちゃんと別れた。
帰り際、
タクシーの中で「今日は、ありがとうございました。せめてものお礼です。これ、どうぞ」と、Aちゃんはポケットをゴソゴソして、何か取り出す。
「深澤さんって…本とか、読みます？」
渋々出してきたのは、図書カード。
キャラクターの絵がめいいっぱい描かれてたかわいいカード。1000円分。
「読まないか」と眉を下げて笑っていたAちゃん。
全然本読まねぇ…と思ったけれど、
「…本ね、読む。読むよ。嬉しい、ありがとお」
悲しい顔をさせたくなくて、気づいたらそう言ってた。
Aちゃんは、「よかった！」と嬉しそうに笑っていて。
そんな笑顔を見て、Aちゃんが出て行った後のタクシーで、その図書カードをまじまじと見る。
…Aちゃんが本出版したら、これで買おっと。
そんなことを柄にもなく思って、ニヤついてしまった。
次の日の仕事は、なんだか気合が入った。
“彼女”という存在ができただけで舞い上がってる俺は、やっぱり女好きなのかもしれない。
ふかざわ たつやおはよー❗️今日も仕事❓
Aおはようございます☀️今日はお仕事お休みなので、作品書きます。
楽屋でお弁当を掻き込みながら、Aちゃんから来たLINEを見て、心が温かくなってる。
画面を見てニヤついていれば、
ASnowManの雑誌を見つけたので、買いました。
そんなLINEにまたほっこりした。
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minmin(プロフ) - mizuiroさん» ギュンギュンを届けられて嬉しいです！夜は眠れているようで安心しました笑 (2022年5月24日 19時) (
レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
mizuiro(プロフ) - めちゃめちゃキュンキュン...いえ、ギュンギュンします！！続きが楽しみで夜しか眠れないです！！ (2022年5月24日 10時) (レス) @page41 id: c168ba2284 (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - rinaboyaさん» ありがとうございます！面白いと言われるのが一番嬉しいです😊頑張ります！ (2022年5月20日 22時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
rinaboya(プロフ) - ほんとにこの小説が面白すぎます...これからも頑張ってください！ (2022年5月19日 23時) (レス) @page34 id: a9150a3a31 (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - 深澤りんさん» ありがとうございます！(^^) (2022年5月12日 20時) (レス) @page28 id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minmin
| 作成日時：2022年4月18日 21時
