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深澤さんの唇は柔らかくてしっとりしていて。
…これが、キス。
と、恋愛をしている気分になって、心も身体も小さく震えた私。
唇が離れた後、まつ毛が重なるような距離で見つめあった時、深澤さんは優しい声で「怖い？」と私に聞いた。
「…怖くないですよ」
「そっか。怖かったり痛かったりしたら、教えて。すぐ辞めるから」
そう言った後少しだけ笑って、ゆっくりと私の身体に触れる深澤さんは、やっぱり女慣れしているように見えた。
付き合う時に、「俺も恋愛にコンプレックスあってさ」なんて、少し俯きがちに言っていたけれど、それが嘘みたいだ。
安ボロいアパートの一室、小さなシングルベッドの上で、隣のアパートの明かりに照らされた深澤さんは、やっぱり怖いくらいにかっこよかった。
好きかどうかは別として、ただただ、かっこいいと思った。
纏っていたトレーナーをするりと脱げば、白くて細くて引き締まった肉体が浮かび上がる。
ポフッと私の横に手をついて、その時にまたチリッとピアスが揺れる音がして、そんな音にすら不思議とドキドキした。
このドキドキは、好奇心からくるもので、相手を思う気持ちから来るものではないと、きちんと自分で理解してた。
胸や腰なんて、私のカラダの誰にも触られたところのないところに、深澤さんは手や舌を添わせる。
嫌になるどころか、快感だと思ってしまうのは、やっぱり深澤さんが慣れているからかな。
ピクっと身体を震わせた私を見て、
「やばいかも」
と、深澤さんにトロトロの瞳で見つめられたときは、自分が女として求められてからことに、少しだけ驚いた。
一つになった時ですら、痛みや嫌悪感は無く、ただただ気持ちよくてドキドキした。
本や映画で見ていたコトを今、してる。
こんなにもかっこいい深澤さんが…彼氏が…彼氏の誕生日に…。
腰を揺らして熱い息を吐く深澤さんにつられて、私も声を漏らした。
「ゃばい、超かわいい」
と、されるがままの私を見て、深澤さんは少しだけ笑っていた。かと思えば、
「…ぁ、ちょっと、体勢変えていい？」
時々口付けながらそう聞いてくれて、私が頷くと、優しく私の腕を引いた。
深澤さんの動きに沿って、段々と激しく揺られ
心が一つになるまでもなく、身体が物理的に一つになっているこの空間が、不思議でむず痒いなぁなんて思ってしまう。
深澤さんと、好き同士になれたら幸せなんだろうな。
「っはぁ」と尽きて私の上に覆いかぶさった深澤さんを見て、そう思った。
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minmin(プロフ) - mizuiroさん» ギュンギュンを届けられて嬉しいです！夜は眠れているようで安心しました笑 (2022年5月24日 19時) (
レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
mizuiro(プロフ) - めちゃめちゃキュンキュン...いえ、ギュンギュンします！！続きが楽しみで夜しか眠れないです！！ (2022年5月24日 10時) (レス) @page41 id: c168ba2284 (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - rinaboyaさん» ありがとうございます！面白いと言われるのが一番嬉しいです😊頑張ります！ (2022年5月20日 22時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
rinaboya(プロフ) - ほんとにこの小説が面白すぎます...これからも頑張ってください！ (2022年5月19日 23時) (レス) @page34 id: a9150a3a31 (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - 深澤りんさん» ありがとうございます！(^^) (2022年5月12日 20時) (レス) @page28 id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minmin
| 作成日時：2022年4月18日 21時
