14 fukazawa ページ16
“恋愛学んで彼女でいる”って、そりゃそうか…。
あぁ、そうだよね、恋愛興味無いとか言ってたし。
俺何期待しちゃってんの。Aちゃんは、ただただ真っ直ぐで良い子なんだって。期待すんなバカ。
頭を抱えながら一人でガッカリしている俺と裏腹、Aちゃんは追い討ちをかけるように、
「終電大丈夫ですか？」
と俺の顔を覗き込んだ。
…え、まてまて。
誕生日に家に呼ばれて泊まりじゃ無いとかあるの？
そこから？俺、そんなに意識されてないの？
「深澤さんお家どこでしたっけ」とスマホを見ながら電車を調べてくれるAちゃんを見て、心が痛くなる。…なんて健気なんだ。その健気さが辛い。
俺の心配をしてくれるAちゃんに、言おうか言わないかと迷ったけれど、
「俺、今日泊まってくつもりだったよ」
と一言言えば、
「え…」
とAちゃんは口をポカンと開けて俺を見つめ返す。
時が止まったように、Aちゃんは俺をまじまじと見つめて、フリーズ状態になった。
刺激強すぎたか…
真っ当な恋愛するためには、やっぱり付き合ってすぐってまずいのかもしれない。
俺、恋愛わかんねえ。
と俺も俺で考えていれば、Aちゃんは漸く
「…恥ずかしいですよ」
と顔を赤らめて。
やっと照れてくれた。かわいいじゃん！
やっぱり今日はAちゃんと初めての夜、イケる流れ…！
と心の中でガッツポーズをすれば、
「…お風呂もトイレも、掃除しておけば良かった！！！」
Aちゃんは真っ赤な顔を手で覆いながら、そう言った。
「…え？」
アレ、思ってたのと違うぞ。
「…そうですよね、深澤さん人気者でお忙しいからお疲れでしょうに、用意できなくてすみません！今すぐお湯沸かしてきます！」
「…ん？あの、や、そんな俺責めるつもりじゃ…」
「ううん、こんなの彼女失格です！今からお布団とかお着替え用意するので！」
「そんな、大丈夫大丈夫。俺、テキトーに下着で寝るから」
「ダメです！風邪引きます！」
「あぁ、本当にお恥ずかしいです」と項垂れるAちゃん。俺はもはや、まさかの展開に言葉も出ない。
俺との夜に期待するどころか、アワアワと家の中を走り回るAちゃんを見て、なんだか可笑しくもなってきた。
…この子、やばい。面白い。
こりゃまた健気に俺をもてなそうとするAちゃんを見てたら居ても立っても居られず、俺は悲しいを通り越してぷはっと吹き出してしまった。
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minmin(プロフ) - mizuiroさん» ギュンギュンを届けられて嬉しいです！夜は眠れているようで安心しました笑 (2022年5月24日 19時) (
レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
mizuiro(プロフ) - めちゃめちゃキュンキュン...いえ、ギュンギュンします！！続きが楽しみで夜しか眠れないです！！ (2022年5月24日 10時) (レス) @page41 id: c168ba2284 (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - rinaboyaさん» ありがとうございます！面白いと言われるのが一番嬉しいです😊頑張ります！ (2022年5月20日 22時) (レス) id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
rinaboya(プロフ) - ほんとにこの小説が面白すぎます...これからも頑張ってください！ (2022年5月19日 23時) (レス) @page34 id: a9150a3a31 (このIDを非表示/違反報告)
minmin(プロフ) - 深澤りんさん» ありがとうございます！(^^) (2022年5月12日 20時) (レス) @page28 id: 1eb423545c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：minmin
| 作成日時：2022年4月18日 21時
