優しい彼女は不思議で謎の存在です。-part2【HUNER×HUNER】

☆85 ページ39

「ちゃんと教えを守ってたね」


ニコニコと笑うその人に、ズシは「オス！光栄す！」と返事をした。


ん…？


あれ、こいつ……


「そちらは？」


「あ、キルアさんにゴンさん、Aさんっす！」


ボクが首を捻っていると、「はじめまして、ウイングです」とその人は挨拶をした。


ん〜…はじめまして、じゃない気がする…


思い出せないな、と考えていると、「オス!!」と隣でゴンたちが言った。


ボクも一応「はじめまして〜」と挨拶をすると、


「まさかズシ以外に子供が来てるなんて思わなかったよ。君達は何で此処に？」


「えーと、強くなるためなんだけど。オレ達全然金無くて、小遣い稼ぎも兼ねてんだけど」


「キルアとA、此処の経験者なんです」


ゴンがそうやって説明をする。


「そうか…ここまで来れるぐらいだからそれなりの腕なんだろうけど、相手と自分、相互の体に気遣うようにね」


「オス!!」


ボクはあんまり気遣ってもらわなくても大丈夫だけどなぁ……


というか全部さっきの吹き飛ばすヤツでいけるし。


という訳で、ズシ達も一緒に受付に向かうことにした。









・









・









「いらっしゃいませ、A様、ゴン様、キルア様、ズシ様ですね。チケットをお願いします」


そう言われて受付嬢にチケットを渡すと「こちらが先程のファイトマネーです！」と封筒を渡された。


ゴンがガサガサと中からお金を取り出す。


「152ジェニー…」


「缶ジュース1本分すね」


「ミルクティー買えるよ」


そう呟くと、キルアに「ミルクティー好きだな…」とジト目で言われた。いいじゃん。


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