優しい彼女は不思議で謎の存在です。-part2【HUNER×HUNER】

☆62#講習会 ページ16

「……はい、どーぞ」


最終試験が終わり、ボクも見事ハンター。


いろいろ心残りはあるけど……


ま、することが終わったらあいつらにでも自慢しにいこうか。


とりあえず今は、念能力でゴンの治療を行った。


「大体のキズは塞がったし、折れてるところもすぐ治ると思います。だから安静にさせておいてください」


「ほう、すごい念能力ですね」


「よく言われます。では」


ニコリと笑ってサトツに声をかけ、部屋を出た。





その後、ボクたちはハンターについての講習を受けることになり、説明を聞いていた。


長い話は嫌いなので、そこそこに話をききながらふわぁ、と欠伸をした。


「★」


するとヒソカがこっちを見てニヤ、と笑う。……無視無視。


溜め息をついて机ひじをついた。


その瞬間、バンッと扉が開いた。


その音に驚いた全員が扉の方に振り替える。


扉の前にはゴンがいた。


……あれ？確かボク「安静に」って言わなかったっけ？


レオリオがゴン、と名前を呼ぶが、それが聞こえていないのかゴンはツカツカと足を進めた。


そして、イルミの前で立ち止まった。


「キルアに謝れ」


突然そう言ったゴンに、イルミはきょとんと言った。


「謝る……？何を？」


「そんなこともわからないの？」


「うん」


イルミは無表情で答えた。


「お前に兄貴の資格ないよ」


「？兄弟に資格がいるのかな？」


「ちょ……」


思わずボクが声をあげた瞬間、ゴンはイルミの腕を掴みイルミを空中で一回転させた。


「友達になるのにだって資格なんていらない!!」


そして大声でイルミに怒鳴ると、掴んでいる腕を強く握った。

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