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44.独占欲 ページ45

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「ねぇ今日スタンドの1列目にいた可愛い子って山内さんの彼女?」

試合が終わるなり聞いてきたのは祐希。

「は?なんで知ってんの。」

祐希にはまだあいを紹介してなかった俺は驚いた。

「だって山内さんその人のことばっか見てるんだもん」

誰でもわかるよ、なんて言って笑ってる。

やべぇ、俺どんだけあいのこと好きなんだよ…なんて思っていると

「晶大!」

あいが駆け寄ってきて。

「お前、どやってはいったの?」

「出耒田さんが入れてくれた!」

まじかよ俺の彼女ってバレバレじゃん…

「帰るよ…って晶大、エナメルは?」

エナメルを更衣室に置いてきてしまったことにあいに言われて気づいた。

「取りに行ってくる!」

取りに行って帰ってくると祐希とあいが楽しそうに話していて。

「今度ご飯行きましょう!」

「行こうよ!」

なんて会話が聞こえてきて。

思わず俺は2人のもとに駆け寄り

「んじゃ帰るぞ。祐希お疲れまた明日。」

焦るあいの手を強引に引き歩き出した。

そのまま家に帰る。

泣きそうな顔で俺を見つめるあい。

「誘う祐希も祐希だけど行こうよって返事するあいなんだよ。」

「ご、ごめんね…」

「なんなの?見せつけてるの?なに?祐希の方がいいの?」

苛立って大きな声が出てしまって。

びっくりしたように俺を見上げる彼女の目には涙が浮かんでいて。

やってしまった。

焦りまくってとりあえずあいを抱きしめる。

「泣かせるつもりなかった。ごめんな、怖かったよな」

「普段晶大おっきい声なんか出さないから。びっくりしちゃっただけなの。」

改めて冷静になって彼女の手を見てみると掴んでいたところが赤くなっていて。

(最低だ、俺…)

「ごめんな、痛かったよな。」

「ううん。私こそごめん。でもね晶大はわかってない。私晶大しか見えてないよ?」

そう言って笑う彼女。

あいもわかってない、俺がどれだけあいのことが好きか。

「俺しか見えてなかったとしても嫌なものは嫌なんだよ」

聞こえてないとは思うけど小さな声で呟いた。

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Miii(プロフ) - はじめまして!この小説の続きが読みたいです!良かったらパスワードを教えてもらえませんか? (10月8日 1時) (レス) id: 2dc2c97a9f (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あやか(プロフ) - パスワード教えて下さい!! (2021年8月13日 13時) (レス) id: 6c19d02f23 (このIDを非表示/違反報告)
moe - この小説の続きを読みたいのですが…リクとかパスワードを聞くのとかどこからたずねたらよろしいのでしょうか… (2020年8月13日 11時) (レス) id: ae6b71875c (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - とても面白かったです (2020年8月13日 11時) (レス) id: ae6b71875c (このIDを非表示/違反報告)
shimasano0507(プロフ) - 初めまして、凄くドキドキする作品でした。 (2020年8月10日 17時) (レス) id: e68347c50e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アイク | 作成日時:2016年7月11日 0時

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