35.夢 ページ36
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(今日の朝ごはんは何にしよっかな〜)
目覚めの良かった私は鼻歌なんか歌っちゃいながら朝ごはんを作っていた。
ガチャ
リビングのドアが開いて晶大が入ってきた。
ふわふわの癖っ毛が跳ねていて可愛い。笑
「晶大、おはよう」
「ん。おはよう…」
(ん?元気ない?)
朝だからかな?気にしないことにして朝ごはんを作る。
順調に朝ごはんを作っていると喉が渇いたのか晶大がキッチンまできた。
気にせずに作業を続けていると後ろからふんわりした晶大の匂いに包まれた。
「んー?どしたー?」
朝から抱きしめてくるなんて珍しいなぁなんて思いながら聞いてみる。
「うん。あいここにいるよね。」
消えそうな声で呟く晶大。
(これはなんかあったな…)
一旦作業をやめて晶大の方に向き直ってぎゅーっと抱きしめてあげる。
「私ここにいるよ?」
「うん、ちゃんといるよね?いなくなったりしないよね?」
晶大らしくない不安そうな声。
「うん。ちゃんといる。いなくなってないよ?」
ぽんぽんっと背中を叩きながら答える。
「うん。俺もあいもいるよね。」
安心したのか少し微笑む晶大。
「なんかあったの?」
「あいがいなくなる夢見て慌てて起きたら隣にいなかったからどっかいっちゃったのかと思った。」
そんな理由だと思ってなかった私は思わず吹き出してしまった。笑
「もー以外と怖いんだからね?好きな人がいなくなる夢。」
私が笑ったのが不満なのか拗ねたように言う晶大。
「いなくなっちゃダメだからね?」
「はいはい。笑」
「誰かのとこ行っちゃダメだからね?」
「はいはい。笑」
「俺以外好きになっちゃダメだからね?」
「はいはい。笑」
「約束してね?」
いつも素直じゃない晶大がさりげなくだけど口に出した独占欲。
ほんと晶大は私がどれほど晶大を好きなのかわかってない。
「私は晶大だけだから。どこにもいかないよ。約束する。」
私の大好きな笑顔で笑ったかと思うと急に近づいてきて
「好きだよ、あい」
甘い甘い口づけをされた。
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Miii(プロフ) - はじめまして!この小説の続きが読みたいです!良かったらパスワードを教えてもらえませんか? (10月8日 1時) (レス) id: 2dc2c97a9f (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あやか(プロフ) - パスワード教えて下さい!! (2021年8月13日 13時) (レス) id: 6c19d02f23 (このIDを非表示/違反報告)
moe - この小説の続きを読みたいのですが…リクとかパスワードを聞くのとかどこからたずねたらよろしいのでしょうか… (2020年8月13日 11時) (レス) id: ae6b71875c (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - とても面白かったです (2020年8月13日 11時) (レス) id: ae6b71875c (このIDを非表示/違反報告)
shimasano0507(プロフ) - 初めまして、凄くドキドキする作品でした。 (2020年8月10日 17時) (レス) id: e68347c50e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アイク | 作成日時:2016年7月11日 0時