31.ヒーロー ページ32
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いつも通り晶大を全日本の練習に送り出して
家事でもしようかな…
そう思っていると晶大から電話がかかってきた。
「もしもし?どうしたの?」
「ごめん、財布忘れた。届けてくれない?」
テーブルの上を見ると財布が。
「はぁ…わかった行くね。」
そう返事をして電話を切って財布と車の鍵を持って家を出た。
(ここかな…?)
大きな体育館の入り口。
キョロキョロしながら歩いていると
「おーありがとー」
晶大がいた。
「どーせなら練習見てくか?」
「邪魔じゃない?」
「監督に許可取ったし大丈夫。」
「んじゃ見て行くね、頑張れ!」
端っこの方でバレーを見学していると
「山内の彼女さん?」
後ろから声をかけられて振り向くと
「でっでっ出耒田さん?!?!?!」
優しく笑う出耒田さんがいた。
そう何を隠そう私は出耒田さんの大ファンなのだ。
私がバレーボールを好きになったきっかけでもありミドルブロッカーを好きになったきっかけでもある人。
辛いときに出耒田さんのプレーに何度も助けられた。
私にとってヒーローのような人。
もちろん今は晶大がヒーローなんだけど←
「わー!大好きなんです。大ファンなんです。ほんとに好きなんです!!めっちゃ憧れなんです!私のヒーローなんです!」
体育館に響き渡るような声で喋ってしまった…
驚いて目がまん丸な出耒田さん。笑
「ありがとうごさいます。笑
そんなに応援してくださって嬉しいです笑」
優しく対応してくれる出耒田さん。
晶大は仲良くしてもらってるみたいなんだけど私が会うのは初めてで。
「握手してもらってもいいですか?」
「はい、全然いいっすよ。笑」
(わー生出耒田さんだ…かっこい。)
「んじゃ俺練習戻りますね。」
「あ、すいません…これからも応援してるんで頑張ってください!」
「はい。ありがとうございます!」
爽やかな笑顔でコートに駆け戻っていく出耒田さん。
(はぁかっこいい…)
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Miii(プロフ) - はじめまして!この小説の続きが読みたいです!良かったらパスワードを教えてもらえませんか? (10月8日 1時) (レス) id: 2dc2c97a9f (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あやか(プロフ) - パスワード教えて下さい!! (2021年8月13日 13時) (レス) id: 6c19d02f23 (このIDを非表示/違反報告)
moe - この小説の続きを読みたいのですが…リクとかパスワードを聞くのとかどこからたずねたらよろしいのでしょうか… (2020年8月13日 11時) (レス) id: ae6b71875c (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - とても面白かったです (2020年8月13日 11時) (レス) id: ae6b71875c (このIDを非表示/違反報告)
shimasano0507(プロフ) - 初めまして、凄くドキドキする作品でした。 (2020年8月10日 17時) (レス) id: e68347c50e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アイク | 作成日時:2016年7月11日 0時