22.習慣 ページ23
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「ただいま〜」
あれ?いつもならおかえりって言ってくれるはずのあいから返事がない。
「あい〜?」
電気はついてるから家にはいると思うんだけどなぁ…
そう思ってリビングに入るとソファでうずくまってる彼女がいた。
「大丈夫?」
とりあえず声をかけてみる。
ぷるぷると首を横に振る彼女。
俺はカレンダーを見る。
(あー…)
そう、俺の彼女は女の子特有のものが重いらしくいつもしんどそうだ。
こればっかりは俺はわかってあげられないしどうしてもあげられない…
とりあえずソファーに座り太ももをポンポンと叩く。
「来るか?」
すごくしんどそうに体を起こして俺の太ももに転がるあい。
今日はよほど辛いのか俺のお腹に顔を埋めている。
「ん。」
いつも通りに俺の膝の上にいる彼女のお腹をさする。
「ごめんね、疲れてるのに。」
俺のお腹に顔を埋めながら話すあい。
「これでましになるならいつまでもする。」
「晶大がいるだけでだいぶマシになる…」
そんなことを呟く彼女。
「なんかしてほしーことないか?」
そう聞くともぞもぞ動く彼女。
なんとなくわかった俺は
「ほら。」
と言って両手を広げると飛び込んできた。
「晶大の匂い…すき」
そんなことを言いながら俺の首に顔を埋めてくるあい。
こんなにも甘えてくることは珍しいからよっぽど辛いんだろう。
だけど甘えてくる彼女が可愛すぎて。
ダメダメと自分の心にストップをかける。
少しでもましになればいいなと思って優しく抱きしめて背中をトントンしていると
「すーすー」
あいの寝息が聞こえてくる。
お腹の痛みできっと寝れてなかったんだろう。
俺のジャージをつかんで寝ている彼女を話せるわけもなく、しばらく抱きしめ続けていた。
(早くましになるといいな…)
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作者は匂いフェチです。(しらんがな)
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Miii(プロフ) - はじめまして!この小説の続きが読みたいです!良かったらパスワードを教えてもらえませんか? (10月8日 1時) (レス) id: 2dc2c97a9f (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あやか(プロフ) - パスワード教えて下さい!! (2021年8月13日 13時) (レス) id: 6c19d02f23 (このIDを非表示/違反報告)
moe - この小説の続きを読みたいのですが…リクとかパスワードを聞くのとかどこからたずねたらよろしいのでしょうか… (2020年8月13日 11時) (レス) id: ae6b71875c (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - とても面白かったです (2020年8月13日 11時) (レス) id: ae6b71875c (このIDを非表示/違反報告)
shimasano0507(プロフ) - 初めまして、凄くドキドキする作品でした。 (2020年8月10日 17時) (レス) id: e68347c50e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アイク | 作成日時:2016年7月11日 0時