16.嫉妬 ページ17
今日は晶大の久々のオフ。
家でまったりしようかって話になって晶大の家に来たのはいいんだけれども…
ずーっと携帯。しかも女の子にLINE返してるんですけど。
楽しそうに笑いながら返してるんですけど。
「ねー晶大さーん。」
「なに。」
「いつまで携帯いじってるのー」
「飽きるまで。」
久々に会えたのに携帯、しかもLINE。
「そろそろ足しびれるんだけど。」
しかも、晶大はソファーに座っている私の太ももの上に頭を乗っけていらっしゃる。
「んー」
なにその気の無い返事。
「もー邪魔どいてっ。」
晶大をどかして拗ねた私はご飯を作ろうと思いキッチンに来た。
(せっかく久々に会えたのに携帯ばっかり、しかも女の子だし。)
プンプン怒りながらご飯を作っていると
ぎゅっ
綺麗な長い腕が私の腰に巻きついてきた。
「あいー」
「なに。」
「なんでそんな怒ってんの。」
「別に怒ってないし。」
強制的に後ろ向きにされ晶大がしゃがんで目線を合わせてくれる。
「言ってくれなきゃわかんない」
「怒ってる理由もわからないならいい。」
「あい、ごめんて、な?だから教えて」
「自分でわからないなら意味ないし。もういいって怒ってないって!」
苛立ったように頭をかく晶大。
こんな言い合いをしているうちにもどんどん時間は経っていく。
せっかくのオフに喧嘩をしてしまった悲しさで私は涙が出てきてしまった。
「え?ちょ、あい?」
急に泣き出したことに驚きあたふたする晶大。
「晶大が悪い…携帯ばっか見て女の子とLINEして…寂しかったの」
しゃくりあげながら睨みつけると
「あーごめんな。」
抱きしめながら背中をトントンしてくれる。
「いやまぁ最近お前が冷たいから相談してた…冷められてんのかなって思って」
ごめんな、もうしねえからって言いながら泣き止むまでトントンしてくれる。
そう思えば最近私も忙しくて晶大にかまってあげられてなかった…
晶大を疑ってしまったことに対する罪悪感で私は涙が止まらなくなってしまった。
「ご、ごめんね、晶大。」
「謝んのは俺、ごめんな。寂しい思いさせて」
「自分のことしか考えられてなくて、晶大に寂しい思いさせてんの知らなくて、勝手に疑って…」
「いいよ、こんだけ泣くってことは冷められてないってことわかったし笑」
私を抱きしめそう言ってふわっと笑う晶大。
「好きだよ、大好き。」
そう言って私は晶大の口に向かって背伸びをした。
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Miii(プロフ) - はじめまして!この小説の続きが読みたいです!良かったらパスワードを教えてもらえませんか? (10月8日 1時) (レス) id: 2dc2c97a9f (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あやか(プロフ) - パスワード教えて下さい!! (2021年8月13日 13時) (レス) id: 6c19d02f23 (このIDを非表示/違反報告)
moe - この小説の続きを読みたいのですが…リクとかパスワードを聞くのとかどこからたずねたらよろしいのでしょうか… (2020年8月13日 11時) (レス) id: ae6b71875c (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - とても面白かったです (2020年8月13日 11時) (レス) id: ae6b71875c (このIDを非表示/違反報告)
shimasano0507(プロフ) - 初めまして、凄くドキドキする作品でした。 (2020年8月10日 17時) (レス) id: e68347c50e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アイク | 作成日時:2016年7月11日 0時