ネタつめつめ短編(？)集【twst】 (ページ3)

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海に沈められたら1 ページ3

僕が海に沈められた理由｡

お父さんは会社の社長だった｡でもお父さんの部下が裏切って､情報を流しちゃって会社が倒産しちゃった｡

それからお金が無くなって､借金をすることになっちゃって､たまたま借金したとこがヤのつく人のとこで

僕たち家族は借金する先のことを考える余裕なんて微塵もなかった

僕たちは借金の担保を求められた｡

担保としてまず僕の弟が差し出された｡他に担保にできる物なんてもう売っちゃったから｡

出来ることはなんでもやった｡お手伝いでも､配達でも､なんでも｡でも期日までにお金が返せなかった。

多分弟は今の僕とおんなじ末路を辿ったんだと思う｡

それでもお金は足りなくて､お金を返すためにお金を借りた｡その担保が僕｡

結局返せなくてこのザマ｡海の中は冷たくて藻搔けば藻搔く程底に沈んでいく｡息が出来なくて､息を吸おうとすれば海水が鼻に､肺に入っていく｡

僕がなにか悪いことをしたの？

薄れていく意識の中天国へ行けることを只願うだけだった｡