転トリしたら路地裏だった (ページ4)

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相澤「イレイザーヘッド､プロヒーローだ｡もう一度言う｡ここで何をしている?」

確実に疑われているでしょう｡溜息をつきたくなる｡

私は平凡でよかったのに…

「さぁ｡気が付いたらここに｡」

間違った事は言っていない筈だ｡私はカミサマのミスでここにトリップさせられたのだから｡

相澤「はぁ…迷子か?」

「迷子なるほど方向音痴じゃありません｡」

相澤「…?どういうことだ?」

そんなこと私が聞きたい｡それと私は方向音痴ではない｡

さてどうするか｡ここがヒロアカの世界なのだとしたら1人で居る事は危ないだろう｡あんなミスをする神の事だ｡戸籍等あるわけがない｡

手っ取り早く雄英に保護してもらう方法はあるのだろうか｡

…そうだ｡私が元の世界で読んでいた本の主人公の設定を貸して貰おう｡

「私は記憶喪失です｡」

そう言った後に後悔した｡…プロヒーローがこのような嘘に騙されるのだろうか｡

相澤「…何?何故そう思ったんだ｡」

とりあえず第一関門は突破だ｡

「私がここに来るまでの記憶が無いからです｡」

そう言えば相澤さんは納得したような顔をした｡

記憶喪失なら大体の私が話した事に辻褄が合うからだ｡