小さいあのこ。3 (ページ10)

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緑side

誠也くんの様子がおかしいなと思うことは何度かあった。

多感な時期だし、そんなに気にも留めていなかった。

学校が早く終わったこの日、特にバイトもなくたまたま休みだった良くんとお家でくつろいでいた。

良くんの電話が鳴る。

相手は誠也くんの友だち、丈くんで「何やろ」と電話に出る。

焦った様子の良くん

青「誠也くん、病院に運ばれたって。早よ行くで」

緑「は？」

急いで良くんの運転する車で病院へ向かう。

緑「大丈夫なん？事故にあったん？」

青「分からん。倒れたとか転んだとか。丈くんもテンパってて。とりあえず健くんにも連絡して」

緑「うん」

病院に着き、誠也くんのいる部屋に案内される。

青「誠也くん！」

赤「兄ちゃん。何かごめんな」

意識があって会話も出来る状態で安心した。

顔を怪我したようで、大きなガーゼが痛々しく貼られていた。

事故ではなく、転んだと。

その場に居合わせた丈くんが救急車を呼んでくれたらしい。

赤「救急車とか大袈裟やねん」

丈「大袈裟やないよ。駆け寄ったら血だらけやったんやで。声掛けても反応なかったやん。めっちゃ怖かったんやで」

青「ちゃんとお礼言いや」

赤「ありがとう」

学校帰りに歩いてる誠也くんを見つけた丈くんが声を掛けようとしたら、いきなり倒れるように転んだと。

先生からは低血圧で意識飛んでこうなったんじゃないかと。意識も戻ったし、お家にもう帰っていいと言われた。

傷口の消毒には毎日来て、吐き気や何かおかしいことがあったら言うようにと。

丈くんもお家に送って、帰宅。

紫「大丈夫か」

赤「心配掛けてごめんなさい」

紫「病院に運ばれたって連絡きて、行こうとしたらもう家に帰るって言うから」

赤「転んじゃって」

紫「めっちゃ痛そう」

赤「めっちゃ痛い」

青「転んだだけでこんな怪我になる？」

緑「他に怪我してないの？」

赤「顔だけやね。」

先生からは低血圧で意識飛んで転んだんじゃないかと言われたけど、本人は転んだ瞬間は意識あったと言っていた。

赤「明日からこんな顔で学校行くの嫌やな」

なんて本人はけろっとしてるけど

何か心配。

僕だけじゃなくて上の兄2人も同じことを思っていた。

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久しぶりの更新ですみません。

作品の説明にも書きましたが、医療知識はないので症状はふわっとしています。

また病名も特に出てこないです。

何かおかしくない？って状況も出てくると思われます。