小さいあのこ。3 (ページ3)

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隠したい（赤・青・紫・緑）ページ3

(設定)
2の『たまにはね』と同じ
青…長男社会人
紫…次男大学生
赤…三男高校1年生
緑…四男中学3年生
赤は小さい頃から足が不自由で車いす。心臓も悪い。
お母さんはいない。お父さんも仕事でいない事が多い。
………………………………………………
赤side

やっと朝になった。

全然眠れなかった。

めちゃくちゃ調子が悪い。

身体が怠い。

緑「誠也くん、おはよう」

「起きれそう？」

晶哉くんが起こしに来てくれる。

赤「まだ無理そう」

緑「僕もう行っちゃうから健くんに言っとくね」

赤「ありがと、いってらっしゃい」

すぐに部屋から出て行った。

普段から朝は苦手で、晶哉くんか健くんが起こしてリビングに運んでくれる。

晶哉くん早く学校に行ってくれって思ってたから良かった。

体調が悪いのは絶対にバレたくない。

今日テストだって言ってたし、心配かけたくないから。

胸も苦しくなってきて、もう限界。

身体を起こしたくて、ずるずるとベッドから降りてベッドに寄り掛かりうずくまる。

紫「そろそろ遅刻するで」

ちょうど健くんが部屋に入ってくる。

紫「ちょっ大丈夫？」

こちらに気づいた健くんが大きな声を出す。

バレてまうやん

赤「…声大きい。晶哉くんは？」

紫「もう行ったよ」

赤「ならいいや」

苦しそうな俺に話しかける

紫「熱あるね、苦しいのはいつから？」

赤「…さっき。」

紫「とりあえずリビング行くか」

うなずくと、ひょいっと抱き上げてくれる。

リビングに運ばれてソファーに下される。

紫「熱ある。ちょっと苦しいって」

青「大丈夫？」

紫「何で黙ってたん」

赤「晶哉くん、今日テストやから」

青「また晶哉くんか」

「準備して時間になったら病院行こう」

赤「いいよ、病院は」

青「よくない。もっとやばくなったら言ってな」

「ちょっと横になって待ってて」

「ここでいい？部屋戻る？」

赤「ここでいい。」

毛布や飲み物を持って来てくれる。

紫「そろそろ出るけど大丈夫そう？」

青「うん。また何かあった連絡するから」

健くんも心配そうにこちらを見ていた。

よしくんも家の事をしたり、学校に電話掛けたりバタバタしていた。

晶哉くんにはバレなくても

結局みんなにまた迷惑掛けちゃうんだよな。