小さいあのこ。3 (ページ11)

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青side

あの転倒から数日、誠也くんの顔の傷もだいぶ良くなってきて小さいガーゼになった。

元気に学校に通っていると思いきやそうでもないらしい。

放課後は友だちと遊んでていつも家にいなかったのに家でダラダラしていることも多い。

家に着くとちょうど健くんと誠也くんも帰ってくる。

健くんが誠也くんの荷物を持っていた。

紫「本当に大丈夫？」

赤「何でもないって、荷物が重かっただけや」

帰り道また転びそうになったらしい。

その日の夜、ちょっと話があると僕のところにやってきた誠也くん。

最近、転びやすくなった、力が入りにくい時があると話してくれた。

この間、怪我もしたから心配もしていた。

ちょうど次の日、仕事が休みだったこともあり大きな病院で診てもらった。

検査を受けた数日後、結果を聞きに行った。

結果は残酷だった。

聞き慣れない難しい病名。

脳が何とか筋肉がどうでとか先生は説明していたけど頭に入ってこなかった。

次第に身体が動かなくなっていく病気だと言われた。

若いから進行が早いって。

隣で聞いていた誠也くんの方が冷静だった。

その後、どうやって帰ってきたかも覚えてない。

誠也くんは部屋にこもっている。

みんなが帰宅して病気のことを話す。

様子を見に行くと静かに泣いていた。

赤「何で、何で俺なん」

「もうダンスもサッカーも出来ないんやね」

ただただ抱きしめることしか出来なかった。

これから兄弟3人で誠也くんを支えていこうそう思った。

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本当に病気の知識はないので、そんな症状ある？とか矛盾することもあると思われますがご了承下さい。