ミルビィアの英雄とゼンディルラの女神【ミルビィア】 (ページ2)

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第一話～ミルビィアの英雄～ページ2

あ「んっ・・」

私はとても温かいモノに包まれているようだった

ゆっくりと目を覚ます

そこは中世のフランスのような・・

そんな作りの部屋だった

「お目覚めですか?A様」

いきなり部屋に入ってきた男・・

そして私を様付けで呼ぶことに少し驚いた

あ「・・誰・・」

私は冷たい声で吐き捨てた

すると、男の子は笑って答えた

「先ほど、あなた様をこちらに連れてきたハミルというものです。どうぞ、お見知りおきを」

男の子はどこか弱々しい感じだった

私と同じくらいだろうか・・

でも、この子も腰に剣をさげていた

あ「ねぇ・・一体何がどうなっているの?・・説明してくれない?」

私はとりあえず話を聞いてみることにした

すると、ハミルは笑った

ハ「はい。仰せとあらば!実は・・この世界をパルラの世界といいます・・あなたがたが住んでいたのはレルラの世界といいます」

私は世界と言われて、まるでゲームのようだと思った

正直、少しずつ話に興味が出てきた

ハ「そして、あなたを亡きものにしようとした男・・あいつはクロムといって、俺と同じ、主を守るものです。」

私はその言葉に問い返す

あ「主・・？」

ハ「はい。クロムはゼンディルラという帝国に所属しています。そして俺はミルビィアという国・・今、この二つは戦争をしています。」

私はその言葉にまた問い返す

あ「何故・・?」

私がそう聞くと、ハミルは深刻な顔をした

ハ「奴らは世界を暗黒の・・朝のこない世界にするため・・そして・・俺たちはそれを阻止するためです・・」

私は少し考え、口を開く

あ「何故私は連れてこられたの?」

そう聞くとハミルは焦った顔になった

ハ「その説明がまだでしたね・・先ほど言った主・・それがあなたなのです。そして・・ゼンディルラの主・・女神は渡邉瑛姫（あきひ）・・お願いします!世界を救うため・・英雄として戦ってください!!」

ハミルは私に頭を下げた

私はわからなかった・・

誰でも愛してしまうあの子が・・

何故世界を滅びさせるゼンディルラの女神なのか・・

そして・・なぜ私が・・英雄と呼ばれるものになっているのか・・