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Tatsuya side.
そんな手紙の中に混ざっていた、
��最近Aさんが側にいないので勇気を出して渡してみようと思いました��
��別れてチャンスがあるなら付き合ってほしい��
なんて言葉がいくつか目に入った。
周りから見たら俺らは付き合ってるように見えたんだなって思うと、翔太が転校してくる前に言っときゃよかったなんて後悔に苛まれる。
俺だってそのくらい自惚れたかったんだけどさ。
Aの隣にいるのは俺だけだって思い込んでその現状を打破しようとしなかった。
こんなことになるくらいなら、さっさと路線変更してモテ人生謳歌して卒業したかったわ。
そんなことを思いながら貰ったチョコレートを自分の部屋の机の上に置いてベッドにダイブした。
正直、今はAと向き合う気力がないんだよね。
目の前であんな��THE両片想い��を見せられたら、自分の入る隙がなくて萎えんのも当然でしょって感じで。
いっそこのままAへの気持ちがなくなったら楽なのにとさえ思っちゃってんの。
サヨナラ〜ばいばーい、なんて言ってみたい。
....まぁ、そんな小さな決意はいとも簡単に崩されんだけど。
「辰哉〜？」
またノックもせずに入ってくるAに、俺は死ぬほど驚いてベッドから飛び上がった。
さっきまで頭の中で彼女にお別れを告げようとしていたのに、現実がグンッと意識を引き戻す。
彼女は入ってくるなり、俺の机の上にズラッと並べられた小綺麗な袋を視界に入れた。
「なんだ。そんなに貰ったの？」
受け取ったそれらを見た彼女は、背中に隠していた物を見えるように持ち直した。
「誰にも貰えないのかと思って作っちゃったじゃん」
「え....俺の？」
「うん。でもこんなにあるんじゃ要らないか」
「いるいるいる！いる！」
ほら、こんなにも醜く彼女に執着している。
ベッドの上から必死に手を伸ばす俺に、彼女は少し引き気味で眉を顰めた。
「そんな甘い物好きだったっけ？」
「....好き。好きだからちょーだい」
「はい。義理だからね」
「分かってっから念押しすんじゃねーよ」
受け取った小さな袋に頬が緩む。
どんな高価なチョコレートよりも、
どんな気持ちの籠もった手紙よりも、
ついでに渡されたこれが一番嬉しい。
ほんっと、自分でも呆れるくらい諦めが悪い。
.
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cleam(プロフ) - りほこさん» りほこ様、お返事が大変遅くなってしまい申し訳ございません……お恥ずかしながら通知を見落としておりました🙇🏻♀️私自身も苦しくなりながら書いたものだったのでそう仰っていただけて光栄です。ありがとうございます！ (12月14日 20時) (
レス) id: e2ba919ba9 (このIDを非表示/違反報告)
りほこ(プロフ) - めっちゃ泣いた…小説で久しぶりにめっちゃ泣いた…この作品本当に大好きです😭 (2022年5月10日 1時) (レス) @page50 id: e6d24bafa3 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - つばささん» つばさ様☺️楽しんでもらえて良かったです！（個人的に）なべさんにも幸せになってもらいたかったので少しだけ匂わせられてよかったです🤤笑 (2021年10月28日 20時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
つばさ(プロフ) - あぁ…しょぴにも幸せの兆しが少し見えて、ふっかとは甘々で…もう堪らんです！！続編も最高でしたっ♡新作の方も無理せず更新して下さいね！これからも応援し続けます〜！！！cleam様らびゅ〜♡です( *´艸｀) (2021年10月24日 17時) (レス) @page50 id: a84a28701a (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 未憂さん» コメントありがとうございます！最後の最後に....えぇ？って感じですよね（涙）深澤くんのハッピーターン（？）楽しんでもらえてよかったです！渡辺くんにはいずれまた素敵な出会いがあることを祈りたいですね（ ; ; ） (2021年10月14日 23時) (レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2021年9月15日 23時
