好きだからこそ居られない・・【SARU】 (ページ9)

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ｍｉｓｓｉｏｎ９ページ9

「ごくっ・・」

私はSARUの口から何かを含まれてしまう。

(何・・今の・・！！)

私はハッとする。

今の私はSARUに追われてるんだ！！

私は決死の思い出姿を消した。

だけど、それだけじゃダメ！

SARUの手を振り払わなきゃ！

私はSARUに頭突きを食らわした！

痛がって私から離れるSARUに、わたしはごめんと心で言って逃げた。

・

・

「はぁ・・はぁ・・」

私は次第に透明の姿を保てなくなっていた。

それは近くの水たまりに私が写っていたからだった。

「な・・なんで・・」

私は解除してないのに・・

なのに・・どうして・・？

「・・・！！」

まさか・・さっき私が飲まさせられたの・・セカンドステージチルドレンの能力を制御するものだったの！？

・・・だとしたらどうしよう・・

私は・・

今度捕まったら・・

逃げれない。

急に私の体は震えてきた。

怖い。

裏切り者には厳しいフェーダ。

私は自分がどんな目にあうのか恐ろしくて考えたくもなかった。

「あ～ら。裏切り者がこんなところで何しちゃってるんですかぁ～？」

「！！」

聞き覚えのある声が私の耳に入る。

間違いない・・！

「・・ベータ・・！！」

私の妹・・ベータ。

「議長が言ってましたけどぉ～フェーダ抜けちゃったそうですねぇ～。」

「っ・・・」

私はうつむく。

返す言葉なんて・・ないからだ。

「でもぉ～なんで抜けちゃったんですかぁ～？・・私たちエルドラドを裏切ったくせに・・・」

ベータの言葉が鋭く突き刺さる。

そう・・私は偽りの裏切り者だった。

だから・・どれだけベータたちに裏切り者と言われても構わなかった・・。

だけど・・だけど・・

今は事実だから胸に突き刺さる。

「私は・・その・・本当は・・」

私は口を塞ぐ。

言葉が・・やっぱり続かない。

「別にぃ～言い訳が聞きたいわけじゃないんで。何も言ってくれなくて結構ですから。」

・・・そう・・だよね・・

ベータは・・私なんていちいち・・気にしないよね・・

「それじゃぁ、フェーダから逃げるの頑張っちゃってくださいね～」

・・・え・・？

私は本当にエルドラドを裏切ったのに・・

エルドラドは私を捕まえようとしないの・・？

「ま、まって！！」

私は気づけばベータを呼び止めていた。

「何なんですかぁ～私も忙しいんですけどっ！」

私は嫌そうにするベータに申し訳なさそうに訪ねた。

「私を・・捕まえないの？」