好きだからこそ居られない・・【SARU】 (ページ8)

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ｍｉｓｓｉｏｎ８ページ8

「まさか・・止まってくれるなんて思わなかったよ・・。A」

(・・SARU・・。)

SARUは目の前で笑っている。

だけど、その笑いが逆に怖い・・。

「にあってるね。着物。・・少し僕好みではないけど・・」

・・SARUの好みじゃないんだ・・

残念・・

私はそんなことを考え、すぐ首を横に振る。

(い、いけない！今はそんなことを考えている暇はなかったんだった！)

会えて嬉しいなんて・・思っちゃダメ！

私はSARUから・・

逃げなくちゃ！！

私は姿を隠そうとした。

だけど、うまく姿を隠せない。

(えっ！！な、なんで・・！？)

「もしかして、いま姿を隠そうとしたのかな・・？」

「！！」

私は驚いた顔でSARUを見る。

どうして・・？

まさか・・これはSARUの仕業なの！？

気づけばSARUは私の目と鼻の先にいた。

私は手首をがっと掴まれる。

「きゃっ！！」

そして、そのまま近くの木まで押しやられ、木とSARUに挟まれる。

「エルドラドに戻らなかったんだね・・どうして？」

SARUの吐息のかかる距離に私はいる。

こんな状況だけど・・好きな人とのこの距離は不謹慎にも私の胸を高鳴らせた。

「だ、だって・・私は・・」

なんていうの・・？

あなたを裏切りたくなかった・・？

長いあいだ・・裏切ってきたのに？

そんな都合のいい言い分・・許されるわけがない。

「だって・・？何・・？」

私は言葉が続かない。

そんな私にSARUはどんどん顔を近づけてくる。

そして、気づけば私はSARUに唇を奪われていた。

だけど決してそれは甘いやさしいキスではない。

私を壊そうとするほどの激しく、痛いキスだった。