好きだからこそ居られない・・【SARU】 (ページ7)

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ｍｉｓｓｉｏｎ７ページ7

「じゃぁ・・私はみんなの邪魔にならないよう・・少し出てくるよ。せっかくタイムジャンプしたし・・少しはこの時代を知りたいから・・」

「だったら、その格好はさすがに目立つから・・ワンダバーーー！」

フェイは誰かをよんだ。

新しい仲間？

「お～い！よんだかっ！フェイ！」

そこに現れたのは・・クマ・・？しかも・・青い・・

「彼女は僕たちが天馬たちの時代に戻るまで同行することになったんだ。時空遭難者だよ。」

「ほぉ・・時空遭難者か・・」

クマは私をジロジロと見る。

「さて・・どの着物が良いか・・大人の雰囲気を感じるな。強いて言うなれば、君と私がここにいるフェイたちの保護者のようn「無駄話はいいからさっさとしてあげて！」

クマの言葉をフェイ君は遮った。

そして、私は派手な着物を着せられたのだった。

「ワンダバ・・多分、あの着物は逆に浮くと思うよ。」

「う～む・・とても似合っているのだがな・・さすがに花魁の服は目立つか・・」

クマの言葉に私は赤面する。

「お、花魁！？そんなのと同じ着物にしないでください！」

着たいと憧れる人もいるだろうが、それは今の日本が平和で、そう言った類のことでの問題が少ないからで・・

(時代によっては買われちゃうよ・・)

それくらい恐ろしいものだった。

「ではもう一度・・！」

今度は私は「姉さん」みたいだと言われた。

(姉さんってあれだよね・・お色気ムンムンの、しっかりしたちゃっかりモノの商売人・・)

よく見れば胸元が少し飽きすぎているような・・

だけど、これ以上着せ替え人形にされるのはゴメンだった。

「着物は自分でなおすよ！ありがとう！」

私はそう言って寺をあとにした。

私のさり際、天馬君は「ひとさらいにきをつけて」と私を気遣ってくれた。

その気遣いが嬉しくて・・私は胸を弾ませていた。

私には・・本当の仲間なんていなかった。

だって・・ルートエージェントには嫌われてるし、フェーダではスパイっていう、偽りの関係だった。

だから、心を許せる相手がいるっていうのが・・なんだか嬉しかった。

とりあえず、私はどこか影を探し、さっと着物を直そうと考えた。

「楽しそうだね」

その言葉に私は声の場所を探す。

「この声・・SARU！！」

私は急いで森の中へと入っていく。

誰かに騒ぎを見られると・・服装とかいろいろのことで騒ぎになる。

私は森深くまで来ると、ぴたっと足を止めた。