好きだからこそ居られない・・【SARU】 (ページ3)

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ｍｉｓｓｉｏｎ３ページ3

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「おい！お前の親はどうなってやがる！！お前なんか知らない！関係ない！それしか言わねぇじゃねぇか！！」

誘拐犯は私を蹴る。

私は何の非もない。しいて言えば利用価値がないだけ・・

だけど、そこが重要だった。

怒った男は私に銃口を向けた。

「お前、もういらねぇよ。」

殺される！

そう思った時だった。

「本当・・古い人間は腐ってるよね・・」

ふわっ・・

私に向けられた銃が誘拐犯の手から浮いて離れる。

「な、なんだっ！！」

銀発の少年が私の前に姿を現した。

年は私と同じくらいの子・・

「ひっ・・お、お前がやったのか！！」

誘拐犯は震えた声で男の子に言う。

「誰かが何かをける音がしたと思ったら・・こんな小さな女の子けってたんだ・・。」

男の子は誘拐犯の持っていた銃を手にし、誘拐犯に向ける。

バンッ！！！

中の引き金はひかれ、男は倒れた。

「んんんんん！！！」

口を塞がれている私は叫んだ。

まさか目の前で人が、私と同じくらいの男の子が・・人を殺すなんて思いもしなかったから。

私との距離を縮めた男の子は私に向かって手を差し出す。

人なんて殺せないような優しい顔で。

「大丈夫。外したよ。だけど、恐怖で気絶しちゃったね。」

男の子は優しく私の口の布をとってくれる。

「あ・・あの・・あなたは・・？」

気づけば私は訪ねていた。

男の子は笑った。

「サリュー・エヴァン。みんなは僕をSARUとよぶ。」

「SA・・RU・・？」

SARUはそういうと、私から離れていく。

「あ、あの！まって！！」

SARUの足は止まった。

「わ、私はA！・・SARU・・また会える？」

SARUは振り返り、笑顔を見せてくれる。

「君にセカンドステージチルドレンの力があることを祈っているよ。そしたらきっと・・また会える。」

そういって、SARUは夜の闇に消えたのだった。

そして、私はこのあと・・夜の街を歩いていた私はエルドラドの議長に拾われた。