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そして私は自分の過去の話をした
私が小学生の頃に父は東京で仕事をすることになったこと
……ここまでは先程と同じだろう
だがこの話には続きがある
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小学二年生の夏休みのことだった
久しぶりに父に会ってたくさん遊べると思った私は、東京に行けることを知って喜んでいた
……でもそんな私の期待は見事に打ち砕かれることになる
連れていかれたのは病院で、包帯だらけの父がベットに横たわっていたからだ
父はあっけらかんとした様子で、工事現場の落下物から小学生をかばってこうなったのだといった
頭が真っ白になって病室を飛び出した私は、少し病院から離れた公園に身を潜めた
一人で泣きそうになるのを堪えていたら、公園に一人の男の子がやってきた
そこで出会った男の子は私にバレーを教えてくれた
……思えばその子も、私の「大丈夫」という言葉に対して、木兎さんと同じように「大丈夫じゃないだろ」と言ってくれた
結局その日は母親に見つかって怒られたのを覚えている
その年の夏休みは父と遊ぶことは諦め、母に「すぐ治るから」と宥められながら、たまに公園に行ってその男の子と遊んだりしていた
しかし、父はその翌年には息を引き取った
母曰く、元より長く生きられないことは分かっていたらしい
父がいなくなって数年の間は、とにかく目の前のことに集中して気を紛らわせようといろいろな活動に取り組んでいた
「もっと三人で一緒にいたかった」「父に東京に行かないでほしかった」
そんな感情は隠して
残されたたった一人の家族である母に褒めてもらうために頑張った
中学生になって、同級生に裏切られるその時まで
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HaL(プロフ) - #yuyu*☆さん» そう言っていただけて嬉しいです！更新は遅いですが、完結まで書いていくつもりなので何卒…<(_ _)> (3月10日 17時) (
レス) @page26 id: 16a74d7f67 (このIDを非表示/違反報告)
#yuyu*☆ - めっちゃ面白かったです！(^O^)続きが気になる...笑 (3月3日 20時) (レス) @page24 id: fa3715230e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HaL | 作成日時：2024年1月9日 0時
