23 ページ24
つくづく思う
自分は結構感情的な人間なのではないか
……………と。
今からババ抜きが始まろうとしているのがその証拠だ
まあやってもいないのに弱いと言われることを心外と感じただけであって
断じて挑発に乗っかったわけじゃない
《Aさんの弱点その3 乗せられやすい》
赤葦は不参加らしいが、1対1だとあまりに呆気なく終わる気がするのは私だけだろうか
まあこれから練習もあるし妥当か
赤葦「時間は有限なので、程々にしてくださいね」
木兎「おう！俺が勝つ！」
『それはどうですかね』
先攻は木兎さん
ちなみに今現在ジョーカーを持っているのは私
木兎「……………………」
『……………………』
木兎「…………顔変わんねー…」
『ふっ………何言ってるんですか…』
思わず吹き出す
ババ抜きで顔変わるってどんなだよ
いや言いたいことはわかる…要するに
木兎「全っ然わからん…」
私のポーカーフェイスが効いてるということだ
表情の変化が乏しい分、こういうのは得意分野なのかもしれない
木兎「……コレだ！
…………………だあー！！！」
見事ジョーカーを引いて絶句しておられる木兎さん
そしてあからさまにシャッフルし、あからさまな形状の手札をこちらに差し出した
……どう考えてもジョーカーがどれかわかる
これはもうほぼ勝ち確だろう
この後のターン数も同じようにジョーカーを避け続ければこちらの勝ち……
……………引けない
あからさまに出っ張っているカード以外をひたすら引こうとするも、全くとれない
というか力入れてないか？これ
ジョーカーを引く以外の選択肢はとらせない、とでも言うのか
……まあここは引いとくか
最終的にもう1回ジョーカーを取らせればこっちの勝ちだ
この勝負もらった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
木兎「よっしゃ俺の勝ちー！」
『……………あんなのほぼ物理じゃないっすか…………！！！！！』
結局最後の2枚、1枚になる前にジョーカーは木兎さんの手元に渡った
………そしてまたしても先程と同じ手で長らく時が過ぎ
泣く泣くジョーカーを取ったのだった
『そもそも1対1なんてジョーカーの位置丸わかりで推理でも何でもないんですよ……そうだ今日自主練の後もう1回やりましょう
そこで知らしめてやります……』
木兎「受けてたーつ！！」
赤葦「…またやるのか……」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 298人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
HaL(プロフ) - #yuyu*☆さん» そう言っていただけて嬉しいです！更新は遅いですが、完結まで書いていくつもりなので何卒…<(_ _)> (3月10日 17時) (
レス) @page26 id: 16a74d7f67 (このIDを非表示/違反報告)
#yuyu*☆ - めっちゃ面白かったです！(^O^)続きが気になる...笑 (3月3日 20時) (レス) @page24 id: fa3715230e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HaL | 作成日時：2024年1月9日 0時
