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木兎「あー！メガネ君さ！」
月島「月島です」
木兎「月島君さ！バレーボール楽しい？」
月島「いや…特には」
木兎「それはさ、下手くそだからじゃない？」
直球すぎる木兎さん…
私なら心折れてる、完全に
でも話を聞いて、さっきの言葉を過去の自分と重ねた時に妙にしっくりきた
……中学時代、私は上手くなろうとしなかった
小学校時代の友達3人に合わせて、成り行きで入部したテニス部
いざ仮入部の日に行ってみたら、そこには誰一人として姿を見せなかった
瞬時に悟った。ずっと仲が良かったと思ってた人達に裏切られたのだと
後日万遍の笑みで別の部に入ったと話す女3人を心底軽蔑しながら、結局直ぐに辞めることはしなかった
同時に私が誰かと交友関係を深めることも無くなった
そして、どうせなら適当にやってそれなりの成績を出してから辞めてやろうと、もともとスポーツをやっていた経験を活かし、上位のクラスに食いこんだ。
そんな中挑んだ初めての大会では、見事準優勝だった
私は満足した。だって最初の大会なのにいきなり2位。普通に喜んだ
それ以来私は部活に顔を出すことなく、そのまま退部した。
適当の方が傷つかない。
学業も部活動も人間関係も。
こうして"そこそこ"にやっている方が楽だという思考に成り下がった
……でももし真面目に上手くなろうと努力したならば。
勉強もスポーツも中途半端ではなく120％の力で上を目指したなら。
木兎「＿＿ただもしもその瞬間が来たら」
その120％で何か成し遂げられたなら
木兎「それが お前がバレーにハマる瞬間だ」
いつか【必死にやることの意味がわからない】なんて、考えなくなる日がくるのだろうか
その後自主練に連行される月島を見ながら、多分彼の"その瞬間"とやらは近いうちに来るのだろうと直感的に思った
将来がどうとか、そういうの今は一旦忘れて
マネージャー業も何もかもただ全力でやろう
…そうすれば、シンプルに"楽しい"と思えるかもしれないし
月島「……そういえば、今日はなんでいるんですか」
『…………声かけてもらったから』
…………必殺サーブはまだ言わない
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HaL(プロフ) - #yuyu*☆さん» そう言っていただけて嬉しいです！更新は遅いですが、完結まで書いていくつもりなので何卒…<(_ _)> (3月10日 17時) (
レス) @page26 id: 16a74d7f67 (このIDを非表示/違反報告)
#yuyu*☆ - めっちゃ面白かったです！(^O^)続きが気になる...笑 (3月3日 20時) (レス) @page24 id: fa3715230e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HaL | 作成日時：2024年1月9日 0時
