青春わたあめ (ページ3)

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――――――7年前

〈玲於side〉

夏休み。

長野のおじいちゃん家に遊びに来た。

『れおくん、おまつりまだまだ遠い？』

玲於「もうちょっとでしょ、あと3分くらい。」

『えぇ、3分ってどれくらい？なんびょう？』

玲於「、、180秒。」

『えぇぇ！それってたくさん遠いじゃん！』

今日は地元のお祭りらしい。

家からは少し遠いけど、

たくさんの浴衣姿といっしょに俺たちも3人で手を繋いでお祭りを目指す。

『壱馬くん、Aもうつかれたぁ、！！』

末っ子のAは甘えん坊で、

慣れない浴衣のせいもあるけど、すぐに疲れてしまった。

壱馬「文句言わんで歩いてればすぐだよ。」

壱馬は割としっかりしてて、

慣れない下駄につまづきながらもしっかりAの手を握っている。

『ずっとそれじゃん、、、。』

玲於「あ、、ほら見えてきた。」

『えっ！？どこ？？どこ？？？』

玲於「あの山の中。明るいでしょ？」

壱馬「、、ほんまや！ほらあそこや、A！！」

『あ、あそこだ！！！壱馬くんみえた！！！』
ﾀｯﾀｯﾀｯ

玲於「A！！走ったら危ないよ！、」

慣れない浴衣でぎこちなく走るAは

危なっかしくて仕方がない。

壱馬「A！！人にぶつかる！！！」

『わっっっ！！！！』ﾄﾞﾝｯ

？「わぁっ！！！！！」

玲/壱「「A！！！」」

ほら、やっぱりぶつかった。